背面のLEDライト「Glyph Interface」と連動する着信音を作れる――そんな機能が近々発表予定のスマートフォン「Phone (2)」に実装される。英Nothing Technologyが6月27日、明らかにした。
新機能の名は「Glyph Composer (グリフ・コンポーザー)」。ハウスやテクノなどのジャンルの楽曲制作に用いられることの多い、パッドコントローラーに近いユーザーインタフェースとなっており、電子音源(最大2秒の単音)が割り当てられた各アイコンをタップすることで、オリジナルの着信音「Glyph Ringtone」を作成できるようになっている。
2023年夏頃には、グラミー賞にもノミネートされた音楽ユニット、Swedish House Mafiaと英Nothing Technologyのコラボレーションで生まれたサウンドパックも追加される予定だ。
Glyph Ringtoneに合わせて、Phone (2)の背面に埋め込まれたLEDが光る。Phone (1)では数種類の決められた着信音とLEDが連動する仕組みで、プリセット音源とは別の音源を追加することはできたが、簡易的に作曲できるような機能はなかった。
今となっては日本でかつて流行した「着うた」「着メロ」は死語かもしれないが、フィーチャーフォン全盛の時代は課金をしてでも自分の好きな着信音を購入し、それを自分なりの個性と捉える人もいた。
一方で、多くの人が使うようになったiPhoneでわざわざ着信音を変更したり、自ら作曲したりする人などほとんどいないだろう。それゆえ着信時に誰のiPhoneが鳴っているのか分からないシーンもよく見かける。「Glyph Composer」はそんな今の時代に「果たしてそんな日常は利にかなっているのか?」と問いかけているようにも思える。
英Nothing TechnologyはPhone (2)とGlyph Composerで、これまで以上に新規性や個性をアピールしたいようだが、果たして発表時に他の記者やメディア、さらにはユーザーがどのような反応を示すのか見物だ。
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