船舶でも高速なインターネットを！ KDDIが「海上向けStarlink」を法人向けに提供：最大220Mbps（理論値）

[井上翔，ITmedia]

　KDDIは7月3日から、米Space Exploration Technologies（SpaceX）の衛星インターネットサービス「Starlink」の海上利用向けプラン（Starlink Maritime：スターリンク マリタイム）を法人向けに提供する。端末代金や利用料金など、サービスの詳細は要問い合わせとなる。

KDDIが法人向けにStarlink Maritimeの提供を開始する

　KDDIとSpaceXは、日本国内におけるStarlinkの展開において業務提携を締結している。今回の海上利用向けサービスの提供に当たり、必要な免許はSrarlink Japan（米SpaceXの日本法人）が取得しているが、KDDIはSpaceXとStarlink Japanに対して免許取得と技術検証の支援を行ったという。

　海上利用向けサービスの最高通信速度は220Mbps（理論値／ベストエフォート）で、アンテナは船舶に搭載することを想定した「Flat High Performance」タイプとなる。

　KDDIでは「緊急連絡手段の確保」「船上のDX化による作業の効率化／省力化」「船員（従業員）満足度の向上」「客船における乗客の利便性向上」といった用途での利用を想定しているという。

Starlink Maritime用の「Flat High Performanceアンテナ」は、その名の通り“平ら”な形状で、設置面積を節約できることが特徴だ

　なお、Starlinkの個人向けサービスはStarlink Japanが提供しているが、現時点ではStarlink Maritimeの個人向け提供は未定となっている。