OSはAndroid 13を初期搭載する。モトローラは“ピュアなAndroid”をうたっており、独自のアプリの搭載を抑え、Google製アプリなどを生かすアプリ構成となっている。セキュリティアップデートは発売後2年間に渡り行うと表明している。ただし、moto g53y 5GはY!mobileで販売されるため、ソフトバンクによるアプリも搭載している。
ユーザーインタフェースのクセが少ないため、Pixelユーザーが2台目として選んでも、違和感なく使えるだろう。iPhoneユーザーが初めて手に取るAndroid端末としてもなじみやすそうだ。
Y!mobile版のみ「Glance」という情報配信プラットフォームが組み込まれている。Glanceはロック画面にお勧めのニュースや広告を配信する仕組みだ。インドのInmobiが展開しており、ソフトバンクではXiaomi製スマートフォンでもGlanceを導入している。おそらくこの仕組みも、販売価格の引き下げに役立つものなのだろう。
なお、Glanceはロック画面に情報を配信するために、相応の通信を行うようだ。筆者が2週間ほど試用していた間に、Glanceは約1GBのデータ通信を行っていた。Glanceを利用しない場合、アプリの設定からオフできる
モトローラならではの要素もある。シンプルで実用的なジェスチャー機能をいくつか搭載している。中でも便利なのが、本体をひねってカメラをオンできる「クイックキャプチャー」だ。ポケットからスマホを取り出したときに、クイッとスマホをひねれば、画面を見なくてもカメラを起動できる。
また、背面をダブルタップして任意のアプリを実行できる「クイック起動」も実用的だ。レコーダーの開始やライトの点灯、任意のアプリの起動などを設定できる。
また、ゲーム用のランチャー機能「ゲームタイム」を備えており、ゲーム時に着信や通知をオフにしたり、ゲーム向けのパフォーマンスを最適化したりできる。
セキュリティ関連の機能は「Moto Secure」としてまとめられている。ここで表示されるものの多くは、Android 13が一般的に備えるセキュリティ関連の設定を開くショートカットとなっている。
その中で、ユニークな機能が1つある。「Secure フォルダ」だ。Secure フォルダはアプリのアイコンを「見つかりづらい場所」に置く機能だ。Secure フォルダに登録したアプリは一覧には表示されず、Secureフォルダ内のアプリ一覧からアクセスできる。画面ロックとは別のパスコードで保護することができて、Secureフォルダ自体も見つけづらいように偽装できる。人に見せるときに知られたくない、秘密のアプリを隠す場所として使えそうだ。
この他、セキュリティ関連の機能として「ThinkShield for mobile」をサポートする。これは、Lenovoのセキュリティソリューションのブランド名で、ビジネス水準のセキュリティ保護機能が組み込まれており、法人向けの管理ツールが利用できることを示している。
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