まず、スマホ冷却グッズを何もつけずに30分間歩きながらゲームをし、公園の木陰のベンチで温度の測定やベンチマークテストなどを行いました。
テスト時の地面の温度はセ氏31.4度。バッテリー残量は6%減少しました。
次に、最もスマホを冷やしてくれそうな冷却ファンを装着して、気温がセ氏33度の中、40分ほど歩きながらポケモンGOをプレイしてから計測してみました。40分で、バッテリー残量は10%減少していました。
2022年に行った冷却グッズレビューからバージョンアップしたというスマ冷え。こちらも装着して40分ほどゲームプレイをしてから検証してみました。なお、計測時に平置きしたベンチは、ずっと木陰だったわけではなかったらしくセ氏32.7度と、少し熱を帯びていました。バッテリー残量は40分で6%減です。
30分から40分ほどかけてセ氏32度ほどの屋外でゲームプレイをし、スマホの背面(表面)温度や内部温度、ベンチマークスコアの計測などを行ってみた結果は以下のようになりました。
温度では、スマホ冷却グッズを使わないより使った方が明らかにスマホの温度を下げられるということが分かりました。電気の力で強制的にスマホを冷やすスマホクーラーは、電気を使うからこそ、クーラー本体が熱を持ってしまった、持ちながらのプレイだったため、排気口を手でふさいでしまったなどの理由から、思ったほど効果が得られなかったのではないかと感じています。
それに引き換え、「こんなに薄いシートで効果があるのかな」と懐疑的に見ていたスマ冷えが、スマホの熱を吸収していたことが分かりました。
なお、外気温との差が気になるところですが、実際の気温ではなく、スマホを置いたベンチや地面などの温度しか測れなかったため、スマホ冷却グッズ利用時には、外部の温度より低いという結果になりました。意味のある数値を取得できなかったため、「温度差」の比較は割愛します。
スマホの処理状態などを測るベンチマークテストでは、思ったほどの違いは見られませんでした。実際、未装着でポケモンGOをプレイしていても、ポケストップの回転、モンスターボールの軌跡、図鑑への登録といったアニメーションがかくつく、もっさりしているということは見られませんでした。
ポケモンGOが最近のスマホにとってさほど負荷のかからないゲームであること、また背面に放熱効果があるとみられるガラスを採用したOPPO Reno9 Aを検証機として使ったことも関係しているのかもしれません。
バッテリー消費は次のように計算しました。
実際には、100を乗算したり、24と60を乗算したりしていますが、シンプルに書けば、上のような式になります。
その結果、1分あたりの消費量は、何もつけないもので0.19%、スマホクーラー装着時は0.24%、スマ冷え装着時で0.15%となりました。
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