「スマホ冷却グッズ」を真夏日に試す 本当に温度は下がる? 屋外でポケモンGOは快適?(2/3 ページ)

» 2023年07月30日 10時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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屋外でゲーム(ポケモンGO)をしてみた

未装着状態

 まず、スマホ冷却グッズを何もつけずに30分間歩きながらゲームをし、公園の木陰のベンチで温度の測定やベンチマークテストなどを行いました。

 テスト時の地面の温度はセ氏31.4度。バッテリー残量は6%減少しました。

スマホ背面の温度はセ氏37.1度 スマホ背面の温度はセ氏37.1度
Geekbench 6と3DMark Wild Lifeの結果 Geekbench 6と3DMark Wild Life、電池温度の結果。シングルコアで890、マルチコアで2052、3DMarkスコアは1211、平均フレームレートは7.3、内部の温度はセ氏37.5度

冷却ファン装着

 次に、最もスマホを冷やしてくれそうな冷却ファンを装着して、気温がセ氏33度の中、40分ほど歩きながらポケモンGOをプレイしてから計測してみました。40分で、バッテリー残量は10%減少していました。

スマホ背面の温度はセ氏31度 スマホ背面の温度はセ氏31度
Geekbench 6と3DMark Wild Lifeの結果 Geekbench 6と3DMark Wild Life、電池温度の結果。シングルコアで893、マルチコアで2024、3DMakスコアは1216、平均フレームレートは7.3、内部温度はセ氏33度

スマ冷え装着

 2022年に行った冷却グッズレビューからバージョンアップしたというスマ冷え。こちらも装着して40分ほどゲームプレイをしてから検証してみました。なお、計測時に平置きしたベンチは、ずっと木陰だったわけではなかったらしくセ氏32.7度と、少し熱を帯びていました。バッテリー残量は40分で6%減です。

スマホ背面の温度は最大でセ氏30度 スマホ背面の温度は最大でセ氏30度でした。スマ冷えシートの近くではセ氏27.9度という箇所もありました
Geekbench 6と3DMark Wild Lifeの結果 Geekbench 6と3DMark Wild Lifeの結果。シングルコアで908、マルチコアで2042、3DMakスコアは1217、平均フレームレートは7.3、内部温度は計測し忘れてしまいましたが、履歴によればセ氏31.9度からセ氏33度の間でした

若干改善されるベンチマークスコア

 30分から40分ほどかけてセ氏32度ほどの屋外でゲームプレイをし、スマホの背面(表面)温度や内部温度、ベンチマークスコアの計測などを行ってみた結果は以下のようになりました。

背面温度と内部温度 スマホの背面温度と内部温度
ベンチマークスコアなど ベンチマークスコアなど

 温度では、スマホ冷却グッズを使わないより使った方が明らかにスマホの温度を下げられるということが分かりました。電気の力で強制的にスマホを冷やすスマホクーラーは、電気を使うからこそ、クーラー本体が熱を持ってしまった、持ちながらのプレイだったため、排気口を手でふさいでしまったなどの理由から、思ったほど効果が得られなかったのではないかと感じています。

 それに引き換え、「こんなに薄いシートで効果があるのかな」と懐疑的に見ていたスマ冷えが、スマホの熱を吸収していたことが分かりました。

 なお、外気温との差が気になるところですが、実際の気温ではなく、スマホを置いたベンチや地面などの温度しか測れなかったため、スマホ冷却グッズ利用時には、外部の温度より低いという結果になりました。意味のある数値を取得できなかったため、「温度差」の比較は割愛します。

 スマホの処理状態などを測るベンチマークテストでは、思ったほどの違いは見られませんでした。実際、未装着でポケモンGOをプレイしていても、ポケストップの回転、モンスターボールの軌跡、図鑑への登録といったアニメーションがかくつく、もっさりしているということは見られませんでした。

 ポケモンGOが最近のスマホにとってさほど負荷のかからないゲームであること、また背面に放熱効果があるとみられるガラスを採用したOPPO Reno9 Aを検証機として使ったことも関係しているのかもしれません。

 バッテリー消費は次のように計算しました。

  • (開始時のバッテリー残量−計測時のバッテリー残量)÷(終了時刻−開始時刻)

 実際には、100を乗算したり、24と60を乗算したりしていますが、シンプルに書けば、上のような式になります。

 その結果、1分あたりの消費量は、何もつけないもので0.19%、スマホクーラー装着時は0.24%、スマ冷え装着時で0.15%となりました。

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