「スマホ冷却グッズ」を真夏日に試す 本当に温度は下がる? 屋外でポケモンGOは快適?(3/3 ページ)

» 2023年07月30日 10時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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屋外で動画撮影をしてみた

 次に、気温セ氏33度前後の日の当たらない場所で10分間の動画撮影を行いました。これは、「この暑さであれば、屋外でも日傘を差して利用するだろう」ということを想定したテスト環境です。

未装着状態

 スタート時点での壁の温度はセ氏32.1度、スマホ表面の温度はセ氏29.2度でした。終了時には壁の温度はセ氏33.8度に上がっていました。

スマホの背面温度 スマホの背面温度はセ氏37.8度になりました
Geekbench 6と3DMark Wild Lifeの結果 Geekbench 6と3DMark Wild Life、電池温度の結果。シングルコアで897、マルチコアで1945、3DMakスコアは1218、平均フレームレートは7.3、内部温度はセ氏38.4度

スマホクーラー

 スタート時点での壁の温度はセ氏32.1度、スマホ表面の温度はセ氏29.8度でしたが、終了時にはセ氏31.3度でした。

スマホの背面温度 10分間の動画撮影が終わった時点で、スマホの背面温度はセ氏33.2度でした
Geekbench 6と3DMark Wild Lifeの結果 Geekbench 6と3DMark Wild Life、電池温度の結果。シングルコアで884、マルチコアで2019、3DMakスコアは1216、平均フレームレートは7.3、内部温度はセ氏32.7度でした

スマ冷え

 スタート時点での壁の温度はセ氏30.8度、スマホ表面の温度はセ氏31度、終了時には壁の温度がセ氏34.2度にまで上がっていました。

スマホの表面温度 こちらはスマホの表面温度36.7度
Geekbench 6と3DMark Wild Lifeの結果 Geekbench 6と3DMark Wild Life、電池温度の結果。シングルコアで901、マルチコアで2005、3DMakスコアは1216、平均フレームレートは7.3、内部温度はセ氏40度

スマホを冷やす効果アリ!

 10分ほどセ氏32度前後の室内で動画撮影をし、スマホの背面(表面)温度や内部温度、ベンチマークスコアの計測などを行った結果は以下の通りです。

背面温度と内部温度 スマホの背面温度と内部温度
ベンチマークスコアなど ベンチマークスコアなど

 一見すると、スマ冷えを装着していても、あまり温度が下がっていないようですが、室内の気温との差は以下のグラフの通りです。

温度差 室温とスマホ表面温度、内部温度の差

 例えば、室内温度がセ氏32度の場合、何もつけていないスマホでは表面温度がセ氏37.7度、内部温度がセ氏38.3度になるのに対し、スマ冷えがあれば、表面温度がセ氏34.5度、内部温度がセ氏37.8度に抑えられます。つまり、数値の小さい方が、効果が現れているわけです。

 ペルチェ素子とファンを使ったスマホクーラーで効果抜群だったのは、台の上に置いた状態で、排気口がふさがれず、スマホの熱を効率的に排出できたからなのではないかと考えています。

 バッテリーの消費量は、1分あたり何もつけていないもので0.4%、スマホクーラーで0.36%、スマ冷えで0.33%でした。

スマホも人も適度に冷やそう

 前回のレビューでは、スマホを熱くしてからスマホ冷却グッズを使って検証しましたが、今回は、スマホ冷却グッズを装着した状態での効果を見てみました。

 クーラータイプでは、強力に冷やしますが、モバイルバッテリーが尽きてしまうと使えなくなる、排気口を手で塞いでしまうと効率が悪くなるという欠点があります。

 シートタイプでは、スリムなため操作感に影響を与えることなく緩やかに温度上昇を抑えられますが、気温がある程度高くなってしまうと、放熱がうまくいかなくなるという欠点があります。

 とはいえ、どちらもセ氏32度程度であれば何もつけていない場合に比べて効果は抜群。利用スタイルに合わせて上手に取り入れてみましょう。

 それ以上の気温になるようであれば、操作者である人間が熱中症にならないよう、不要不急の外出を控え、外出中は涼しい場所を見つけて適度に休憩を取るようにしたいものですね。

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