次に、気温セ氏33度前後の日の当たらない場所で10分間の動画撮影を行いました。これは、「この暑さであれば、屋外でも日傘を差して利用するだろう」ということを想定したテスト環境です。
スタート時点での壁の温度はセ氏32.1度、スマホ表面の温度はセ氏29.2度でした。終了時には壁の温度はセ氏33.8度に上がっていました。
スタート時点での壁の温度はセ氏32.1度、スマホ表面の温度はセ氏29.8度でしたが、終了時にはセ氏31.3度でした。
スタート時点での壁の温度はセ氏30.8度、スマホ表面の温度はセ氏31度、終了時には壁の温度がセ氏34.2度にまで上がっていました。
10分ほどセ氏32度前後の室内で動画撮影をし、スマホの背面(表面)温度や内部温度、ベンチマークスコアの計測などを行った結果は以下の通りです。
一見すると、スマ冷えを装着していても、あまり温度が下がっていないようですが、室内の気温との差は以下のグラフの通りです。
例えば、室内温度がセ氏32度の場合、何もつけていないスマホでは表面温度がセ氏37.7度、内部温度がセ氏38.3度になるのに対し、スマ冷えがあれば、表面温度がセ氏34.5度、内部温度がセ氏37.8度に抑えられます。つまり、数値の小さい方が、効果が現れているわけです。
ペルチェ素子とファンを使ったスマホクーラーで効果抜群だったのは、台の上に置いた状態で、排気口がふさがれず、スマホの熱を効率的に排出できたからなのではないかと考えています。
バッテリーの消費量は、1分あたり何もつけていないもので0.4%、スマホクーラーで0.36%、スマ冷えで0.33%でした。
前回のレビューでは、スマホを熱くしてからスマホ冷却グッズを使って検証しましたが、今回は、スマホ冷却グッズを装着した状態での効果を見てみました。
クーラータイプでは、強力に冷やしますが、モバイルバッテリーが尽きてしまうと使えなくなる、排気口を手で塞いでしまうと効率が悪くなるという欠点があります。
シートタイプでは、スリムなため操作感に影響を与えることなく緩やかに温度上昇を抑えられますが、気温がある程度高くなってしまうと、放熱がうまくいかなくなるという欠点があります。
とはいえ、どちらもセ氏32度程度であれば何もつけていない場合に比べて効果は抜群。利用スタイルに合わせて上手に取り入れてみましょう。
それ以上の気温になるようであれば、操作者である人間が熱中症にならないよう、不要不急の外出を控え、外出中は涼しい場所を見つけて適度に休憩を取るようにしたいものですね。
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