全国的に梅雨明けし、夏本番らしい暑さがやってきました。「熱中症対策を十分に」という注意喚起をネットでも目にするこが増えたのではないでしょうか。
人間もそうですが、スマホも暑さ対策が必要です。スマホを冷やすといっても、保冷剤やパウチタイプのアイスやドリンクなどで冷やすと、内部に結露が生じてしまい、故障しかねません。スマホにはスマホの暑さ対策グッズがおすすめです。とはいえ、効果はあるのでしょうか。
スマホは電子機器です。見た目は板でも、その内部ではさまざまな処理が行われています。処理を行うために、電気を使うわけですが、全てのエネルギーが処理に使われるわけではなく、「電気抵抗」により、一部が熱というエネルギーに変換されてしまいます。これがスマホなどを使っていると熱くなる理由です。
その熱を冷ますためにあるのが、「スマホ冷却グッズ」です。種類としては、たくさんの面積を作ることで熱を放出しやすくする「ヒートシンクタイプ」、空気を取り込んで排出する、ペルチェ素子で冷却するなど電気の力で熱を取り去る「クーラータイプ」や「ファンタイプ」、固体から液体に変化するときに熱を吸収する作用を利用して、その融解温度を高めることで優しく熱を取り去る「保冷剤タイプ」、熱を吸収する素材を利用した「シートタイプ」などがあります。
今回利用するスマホ冷却グッズは、クーラータイプのSHEAWA「スマホ 冷却クーラー冷却ファン」(以下、冷却ファン)とシートタイプのSimplism「スマ冷え Premium 貼って剥がせるスマートフォン冷却シート 蓄熱1.5倍」(以下、スマ冷え)です。
検証機種は、2023年6月22日発売のミドルレンジスマホ「OPPO Reno9 A」。スマホ冷却グッズを「未装着」「冷却ファン装着」「スマ冷え装着」の状態で以下の2つの操作を行った後、直射日光の当たらない場所でGeekbench 6と3DMark「Wild Life」でCPU(シングルコア、マルチコア)のベンチマークとOverall Score(全体的なスコア)、平均フレームレートを、そして「電池温度」アプリでバッテリー温度を計測しました。
計測時の周囲の温度、スマホの背面温度は非接触型のレーザー温度計を利用しています。
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