携帯キャリアとの提携を強化するXiaomi 目指すのは「スマートなくらしを、すべての人へ」(1/2 ページ)

» 2023年09月28日 10時41分 公開
[田中聡ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Xiaomi Japanが9月27日、事業戦略と新製品に関する発表会を開催した。Xiaomiが日本で発表会を開催するのは、2019年12月に日本参入を発表して以来、約4年ぶり。2020年以降はコロナ禍の影響でリアルな場での発表会は開催しておらず、オンラインでの発表会にとどまっていた。

Xiaomi スマートフォンやスマートバンド、スマートTVなど、一挙7製品を発表したXiaomi。左がXiaomi Japanプロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏、右がXiaomi Japanの大沼彰社長

スマートフォンだけでなくIoT家電も積極投入

 今回は、Xiaomi Japanの取締役社長に就任した大沼彰氏が、日本市場に対する戦略を語った。同氏は「イノベーションを絶え間なく打ち出すXiaomiで、日本のマーケットに貢献していきたい」と意気込みを話す。

Xiaomi 大沼彰氏はパナソニックモバイルコミュニケーションズ、サムスン電子ジャパン、HTC NIPPON、ファーウェイ・ジャパンを経て、2022年1月にXiaomi Japanに入社。約30年間、移動体通信事業に携わってきた

 そんなXiaomiがグローバルで打ち出しているメッセージが、「優れたテクノロジーを誰もが利用できるようにする」こと。そのためには研究開発の投資を積極的に行っており、5年間の投資額は毎年平均で38%増加。研究開発人員は全社員の半数を占めている。

Xiaomi Xiaomiがグローバルで打ち出しているメッセージ「優れたテクノロジーを誰もが利用できるようにする」
Xiaomi 研究開発の投資額は年々増加している

 Xiaomiはスマートフォンのイメージが強いかもしれないが、同社はIoT家電にも力を入れており、「グローバルで6億ものデバイスがつながっている」(大沼氏)という。優れた製品を、ユーザーの手の届きやすい価格で届けることにも努めており、2018年から、Xiaomiのデバイス事業の純利益率は、年間5%を超えないようにしている。

 そして今回の発表を皮切りに、Xiaomiは日本に向けて「スマートなくらしを、すべての人へ」というメッセージを掲げる。これは、XiaomiのスマートフォンやIoT家電を浸透させることで、スマートな暮らしを体験してほしいというものだ。

Xiaomi 日本では「スマートなくらしを、すべての人へ」をゴールに掲げる

7製品を一挙に発表 auでは異色のスマートテレビも取り扱い

 27日に発表したのは、スマートフォンの「Redmi 12 5G」と「Xiaomi 13T/13T Pro」、タブレットの「Redmi Pad SE」、スマートバンドの「Xiaomi Smart Band 8」、スマートテレビ「Xiaomi TV A Pro」、ロボット掃除機の「S10」という7製品。各製品の詳細については、プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏が説明した。

Xiaomi Xiaomiがこれまで日本で投入してきた製品群

 Xiaomi Smart Band 8は60Hz駆動の1.62型有機ELディスプレイを備えており、通常使用モードで16日間バッテリーが持続する。レザーバンドや金属のストラップを別売りで用意。ペンダントやランニングクリップもあるので、利用シーンの幅が広がる。価格は5990円(税込み、以下同)。

Xiaomi 画面輝度の自動調節が可能になった「Xiaomi Smart Band 8」
Xiaomi ペンダントやランニングクリップとしても使える
Xiaomi
Xiaomi 別売りのバンドやストラップ
Xiaomi ストラップを付ければペンダントとしても使える
Xiaomi クリップでシューズに留めることも可能

 Redmi 12 5Gは、(市場想定価格)2万9800円で提供するエントリースマホ。90Hz駆動の6.8型フルHD+ディスプレイや5000万画素カメラを搭載する。プロセッサはSnapdragon 4 Gen 2、メインメモリは8GBまで拡張できる4GB、ストレージは128GBを内蔵する。背面にガラス素材を採用し、高級感あふれるデザインを目指した。おサイフケータイに対応していることも特徴だ。キャリアではauとUQ mobileでも扱う。

Xiaomi
Xiaomi 2万9800円ながら、必要十分な機能を備え、安っぽく見えないよう工夫した「Redmi 12 5G」
Xiaomi
Xiaomi プレーンな外観が特徴
Xiaomi 外部接続端子はUSB Type-C
Xiaomi アウトカメラは約5000万画素のメインカメラと約200万画素の深度センサーを搭載

 Redmi Pad SEは、2万1800円からのエントリータブレット。90Hz駆動対応の11型ディスプレイやクアッドステレオスピーカー、8000mAhバッテリーを備える。軽量なアルミボディーも特徴としている。

Xiaomi
Xiaomi 2万円台で購入できる、コストパフォーマンス重視のタブレット「Redmi Pad SE」
Xiaomi
Xiaomi
Xiaomi ステレオスピーカー、USB Type-C端子、イヤフォンジャックを備える

 ここまでは、従来の延長線上ともいえる製品だが、日本で特徴を持たせた製品として投入するのが、スマートテレビのXiaomi TV A Proだ。チューナーを内蔵していないので、電源とネット環境があればどこでもYouTubeやNetflixなどの映像コンテンツを楽しめる。32型、43型、55型、65型という4つのサイズも用意する。価格は3万2780円から10万9780円。

Xiaomi 個室からリビングまで、さまざまなシーンで使えるサイズを用意したスマートテレビ「Xiaomi TV A Pro」

 これだけだと単なる変わり種商品で終わりそうだが、このスマートテレビを国内ではKDDIが独占販売する。au Online Shopだけでなく、auショップでも扱うので、一気に大きな販路を手に入れたことになる。また、スマートテレビはそのサイズ感も含めて実物を確かめてみたいもの。ショップで展示して来店者の目に触れることで、購買意欲を高める効果も期待できそうだ。「テレビはいきなり出しても広がらないので、いろいろな法人と交渉した。キャリア(KDDI)と会話をしていく中で、この分野でやっていこうと決まった」(大沼氏)

Xiaomi 国内ではKDDIが独占販売する

 KDDIにとっても、スマートテレビで映像コンテンツの利用が促進されれば、外出先でも続きを見る、あるいはモバイル回線でテレビをネットに接続させる、といった形でARPUの上昇が期待できる。Chromecastにも対応しており、スマートフォンの画面をテレビに投影できるので、スマホとの親和性も高い。Xiaomiが目指す「スマートな暮らし」を体現する製品といえる。

 Xiaomiが国内で初めて投入するロボット掃除機も、2万4800円という低価格ながらも、360度スキャンして正確なフロアマッピングを構築できるLDSレーザーナビゲーションを備え、4000パスカルの吸引力を実現した。適切な水分量を保って水拭きができるスマートウオータータンクも備える。

Xiaomi
Xiaomi 2万4800円のロボット掃除機は、安いだけでなく、センサーや吸引力などの性能にもこだわった
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月27日 更新
  1. 3社そろい踏みの「Starlink Direct」 料金で仕掛けるドコモとソフトバンク、先行するKDDIは“サービス”で差別化 (2026年04月25日)
  2. スマホの「残価設定」にメス? 総務省がルール統一を検討も、Appleは「不当な扱い」と猛反発 (2026年04月25日)
  3. 楽天モバイル、ルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を一時停止 理由は? (2026年04月24日)
  4. ダイソーで1100円の「USB充電器(PD20W)」は、きちんと20Wで充電できるのか? (2026年04月26日)
  5. Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ (2026年04月26日)
  6. ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢 (2026年04月23日)
  7. 5万〜6万円台で買えるおすすめスマホ7選 ハイエンド級性能、防水+おサイフ対応、カメラ重視など多彩 (2026年04月27日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  10. 1.72型ディスプレイ搭載スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」、高精度の睡眠モニタリングも可能 (2026年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年