ここ数年で、スマートフォンのカメラ性能は大幅に向上し、観光地では写真や動画を撮影する人をよく見かけるようになりました。筆者もその1人で、SNSなどに投稿すべく、旅行に行った記録をVlogとして残すことが増えています。
一方で、近年のスマホはmicroSDメモリーカードスロットを備えていない機種が多く、内蔵ストレージの容量不足に困っている人も多いのではないでしょうか。ストレージの空き容量が少ないと、新たにデータを保存できなくなり、動作が不安定になる原因となります。
写真や動画をたくさん保存したい場合は、クラウドストレージや外部ストレージを活用する方法をおすすめします。データを複数箇所にバックアップしておくことで、万が一にスマホを紛失/故障した場合でもデータを失うリスクを軽減できます。
本記事では、スマホの撮影データをバックアップする方法をいくつか紹介します。なお、記事中の各種料金は税込み表記です。
スマホからデータをバックアップをする場合、クラウドストレージを利用する方法が最も手軽です。ネットワークを通じてファイルの閲覧/ダウンロードが行えるため、複数のデバイスでデータを共有するのにも適しています。
クラウドストレージは無料で始められるものが多く、試しにアカウントを作って試しやすいことがメリットです。有料プランでも、安価なものは月額数百円から使えます。ただし、加入後は解約するまで継続的に支払いが発生します。
筆者は主に3つのクラウドストレージを利用しています。
それぞれのサービスには特徴があり、利用シーンに応じてサービスを使い分けています。
「Amazon Photos」は、Amazonが提供する写真/動画に特化したクラウドストレージです。Amazonプライム会員なら写真や動画の自動アップロードにも対応しており、Webサイトやアプリからファイルの閲覧/ダウンロードが可能です。
メリットとデメリットを簡単にまとめると以下の通りです。
一番大きいメリットは、Amazonプライム会員(月額600円または年額5900円)なら写真を容量無制限かつ圧縮なしで保存できることにあります。カメラセンサーから得た信号をそのまま(無加工で)保存する「RAWファイル」も対象に含まれるので、ミラーレスカメラで撮影したデータのバックアップにもおすすめです。
一方、動画ファイルの場合はプライム会員でも5GBまでの制限があります。容量は有料で拡張可能で、主に以下のコースが用意されています。
Amazon Photosのスマホアプリは、シンプルで使いやすい反面、検索機能はあまり強くない印象です。撮影場所や人物を絞って検索したい場合には向いていません。純粋にフォトストレージとして使うには最適といえます。
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