新型「Fire TV Stick 4K」と「Fire TV Stick 4K Max」はどちらを選べばいい? ポイントをチェック!(1/2 ページ)

» 2023年10月13日 12時00分 公開
[井上翔ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 アマゾンジャパン(Amazon)は10月18日、動画投影デバイス「Fire TV Stick 4K(第2世代)」「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」を発売する。Amazon.co.jpにおける販売価格(税込み)は、Fire TV Stick 4K(第2世代)が7480円、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)が9980円だ。

 どちらも最大出力解像度は4K(3840×2160ピクセル)で、HDR/空間オーディオの出力に対応しているが、2500円の価格差がある。一体何が違うのか、簡単にチェックしてみよう。

【訂正:10月16日17時】初出時、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)におけるアンビエントディスプレイの稼働時間に誤りがありました。おわびして訂正いたします

並べる 左がFire TV Stick 4K(第2世代)、右がFire TV Stick 4K Max(第2世代)。パッと見では同じように見える両者だが、細かい所をチェックしていくと、意外と違いがある

パッと見で分かる「リモコン」の違い

 両モデルは同じボディーを採用しており、本体の“見た目”では見分けが付かない。難易度の高い「シャッフルクイズ」が成り立つレベルで“うり二つ”だ。

 しかし、両モデルは“中身”が異なるため、本体背面に刻印される「モデル名」と無線関連の「認証番号」が違う。強いていうなら、この点しか見分けるポイントがないようにも思える。

背面 本体は素材や質感も含めて同一なので、背面にある「モデル名」と無線関連の「認証番号」でようやく区別が付きそうなレベルである(左がFire TV Stick 4K、Fire TV Stick 4K Max)

 ただし、両者は付属するリモコンが異なる。Fire TV Stick 4K(第2世代)には最近のFire TVシリーズと同じく「Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)」の最新モデルが付属するのに対して、Fire TV Stick 4K Maxでは「Alexa対応音声認識リモコン Enhanced」が付属する。

 Enhanced(拡張)の名前の通り、Alexa対応音声認識リモコン Enhancedには「最近のアイテム(タスク)」ボタンと「設定」ボタンが追加されている。その分、わずかだがリモコンの全長が伸びている。このリモコンはFire TV Cube(第3世代)に付属するものと機能的には同一だが、最下部に4つあるアプリボタンのうち2つのラインアップが異なる(※1)。

 ホーム画面に戻らずにアプリを切り替えたい人や、(ニーズは少なそうだが)設定メニューによくアクセスするという人は、Fire TV 4K Maxの方が快適に使える。

 なお、Alexa対応音声認識リモコン Enhancedの単体販売の予定はない。現時点ではFire TV Stick 4K Max(第2世代)か、Fire TV Cube(第3世代)を買う以外にはこのリモコンを使う方法はない。

(※1)Amazon Music/ABEMAボタンの代わりに、TVer/U-NEXTボタンがある

リモコン 左からAlexa対応音声認識リモコン(第3世代)の最新モデル、Alexa対応音声認識リモコン Enhanced、Alexa対応音声認識リモコン Pro。現時点ではEnhancedの単体販売は予定されていないので注意したい

SoCのクロックやストレージの容量にも差

 先述の通り、両モデルはボディーこそ同じだが、中身が異なる。異なる部分の筆頭がSoC(System on a Chip:プロセッサ)だ。両モデルのSoCの仕様は以下の通りだ。

  • Fire TV Stick 4K(第2世代):MediaTek MT8696D
    • CPUコア:Cortex-A55×4基(最大1.7GHz)
    • GPUコア:GE9215(最大650MHz)
  • Fire TV Stick 4K Max(第2世代):Mediatek MT8696T
    • CPUコア:Cortex-A55×4基(最大2GHz)
    • GPUコア:GE9215(最大850MHz)

 両モデルのSoCはCPUコアとGPUコアは同じながら、最大稼働クロックが異なる。単純計算すると、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)のCPUコアは約1.2倍、GPUコアは1.3倍のパフォーマンスを発揮可能だ。どちらのSoCも、4K動画を再生するには十分な性能を備えている。

 メモリは、両モデル共に2GB(LPDDR4規格)を備える。スマートフォンやタブレットと比べると容量が少なすぎるようにも思えるが、「4K/HDR動画をストリーミング再生する」という目的を達するには十分だ。

 ストレージの容量は、Fire TV Stick 4K(第2世代)は8GB、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)は16GBとなる。ここは地味ながら大きな差別化要素で、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)では「より多くのアプリを保存したいというニーズに応えた」のだという。

 Fire TV向けアプリを多用する人は、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)を選択すべきだ。一方で、少しでも安価に4K/HDR動画をストリーミング楽しみたいならFire TV Stick 4K(第2世代)を選ぶとよいだろう。

Fire TV Stick 4Kの主な仕様 新しいFire TV Stick 4KとFire TV Stick 4K Maxの主な仕様

 続けて、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)のみ対応できる機能を2つ紹介する。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月07日 更新
  1. ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か (2025年12月06日)
  2. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  5. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. 楽天モバイルが“2025年内1000万契約”に向けて繰り出した方策とは? (2025年12月06日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  10. Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない? (2025年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー