OPPOが10月19日、折りたたみスマートフォンの新モデル「OPPO Find N3」を発表した。価格は2399シンガポールドル(約26万円)だ。Find N3はOPPOの折りたたみスマートフォンの第3世代に当たり、3つのアウトカメラを搭載する。カラーについてはクラシックブラックとシャンパンゴールドの2色展開となる。
折りたたみスマートフォンの肝といえるヒンジは100万回の折り曲げに耐えられる仕様だという。OPPOはヒンジの部分に隙間を設け、横から見たときにディスプレイがしっりと閉じるようにした。このヒンジ構造について、他社製品では水滴のような構造と紹介されているが、OPPOはこの点を改めてアピールしている。また、メインディスプレイ(以下、インナーディスプレイ)の折り目はほとんど目立たなくなったという。
ディスプレイサイズはカバー側が6.31型、インナー側が7.82型で、パネルはどちらも有機EL(2440×2268ピクセル)だ。リフレッシュレートはカバー側が10〜120Hz、インナー側が1〜120Hzとなる。インナーディスプレイは割れやガラスの飛散を防止すべく、紫外線UV硬化タイプのコーティング材を施したUTG(UltraThin Glass)を採用する。
プロセッサはSnapdragon 8 Gen 2を備えている。メモリは16GB、内蔵ストレージは512GB。発表会では40を超えるアプリをバックグラウンドで実行できる点や、UIの改善によってタスクバーからアプリを簡単に起動し、マルチウィンドウを利用できるシーンなどが紹介された。OSはAndroidベースのColorOS 13.2。Android OSアップデートは3世代に渡って提供され、発売日から4年間、セキュリティーアップデートが行われる。
ハッセルブラッド監修のアウトカメラは4800万画素の超広角(F2.2)、4800万画素の広角(F1.7)、6400万画素の望遠(F2.6)で構成される。この内、広角カメラと望遠カメラは光学式手ブレ補正に対応する。超広角カメラは本体と被写体の距離を3.5cmにして、マクロモードでの撮影に対応する。全てのカメラがオートフォーカス(AF)に対応する。
撮影モードはポートレート、夜間、プロ、パノラマ、ムービー、スローモーション、長時間露光、デュアルビュービデオ、タイムラプスなどを備える。
インカメラはインナーディスプレイ側が2000万画素(F2.2)、カバーディスプレイ側が3200万画素(F2.4)で、ともにシングル構成(単眼)となる。
生体認証は指紋認証と顔認証に対応する。
無線LAN規格は2.4GHz、5.1GHz、5.8GHzに対応する。Bluetoothは5.3をサポートし、低消費電力向け規格であるBluetooth Low Energyにも対応する。対応コーデックはSBC、AAC、aptX HD、LDAC、aptX、LHDC。イヤフォンジャックはなく、充電もオーディオの出力もUSB Type-Cポートで行う。
モバイルネットワークについては5Gをサポートするが、ドコモのn79には対応しない。n79は衛星との干渉が少ない点がメリットだが、日本や中国など一部の国で扱われるため、端末に採用されづらい。Webで公表されているFind N3の対応バンドは次の通りとなる。
バッテリーは4805mAhで、67W SUPERVOOC 2.0に対応する。付属の充電器を使えば、42分で100%まで充電できるという。
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