スマホの買い取り業者はどこを見て査定しているのか 最も“引っ掛かる”箇所は?(1/2 ページ)

» 2023年11月13日 11時33分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 スマホ、タブレットのオンライン買い取り専門店「みんなのスマホ」を運営するニューズドテックが、埼玉県質屋組合連合会青年部が開催したイベントで、質屋の事業者に向けたスマホ買い取り講習会を行った。

ニューズドテック 埼玉県質屋組合連合会青年部が10月17日に開催したイベントで、ニューズドテックが質屋事業者に向けたスマホ買い取り講習会を行った
ニューズドテック 講師はニューズドテックの川崎将典氏。フィーチャーフォン時代から端末の買い取り業務に従事。年間20万台以上の査定実績し、中古市場の買い取り相場に精通する

 最近のリユース業界では、店舗、出張型も含めフランチャイズ展開が急激に進み、質屋業界も競争が激化。変化に対応するため、新たな商材にチャレンジする必要性が高まっているという。特に注目されているのがスマホだ。イベントにはリアル、オンライン合わせ30以上の質屋事業者が参加し、ニューズドテックの担当者からスマホの基本、中古スマホのグレードの見分け方を学んだ。また、実際に中古iPhoneを用いた査定を体験していた。

 査定体験は、ニューズドテックが提供するスマホ買い取り事業者向けガイダンスサイト「スマホカルテPro」にのっとって行われたが、査定でチェックするポイントは、私たちスマホユーザーが自分のiPhoneを売る、もしくは中古iPhoneを買う場合にも参考になるものだった。講習会で語られていたことを紹介しよう。

査定前の基本チェック ネットワーク利用制限にも注意

 査定の前に、まずはiPhoneが充電できるか、電源がオンになるかといった基本中の基本をチェックする。また、モデルが何か、ストレージ容量、キャリアモデルについてはネットワーク利用制限がかかっていないかを確認する方法も紹介された。

 充電確認はiPhoneにケーブルをつないで起動すればOK。電源をオンにし、「こんにちは」の画面が出たらアクティベーションする。ホーム画面が表示されたら「設定」でiPhoneがサインアウトされているかどうかを確認。Apple IDが表示されている場合はサインイン中であり、個人情報が残っているため買い取りできない。この場合は買い取りで来店したユーザーの目の前で必ずサインアウトする。

 また、設定でモデルとストレージ容量を確認。ちなみにモデル番号でどの国のiPhoneかが分かるという。番号の末尾が「J/A」だと日本版、その他は海外版で、ニューズドテックの場合、海外版は減額対象になるそうだ。

ニューズドテック モデル名から発売された国が分かる。ニューズドテックでは海外モデルは減額対象だ

 キャリアから発売されたスマホはネットワーク利用制限を確認する。ネットワーク利用制限がかかっていると通話・通信ができない。各キャリアの確認ページでチェックすると、スマホの代金が完済されていれば「○」、分割支払い中の場合は「△」、代金が未払い、あるいは盗難・紛失されたものの場合は「×」、他社端末などで検索対象外の場合は「‐」と表示される。ニューズドテックの場合、△は買い取り額が下がり、×はジャンク品として扱われる。

 ネットワーク利用制限の有無は、一般的にキャリアのサイトで端末のIMEI(製造番号)を入力して調べるが、業者は各キャリアの端末を多数扱うので、1台ずつ確認していくと手間と時間がかかる。川崎氏は、最大6キャリア、複数の端末を一度にチェックできる外部サイトを紹介していた。

 ここまでが査定前の確認で、所要時間は約5分、慣れれば約3分で完了するという。

査定のポイント バッテリー容量は81%以上なら問題なし

 会場では中古のiPhone 8(64GB)を使って、スマホカルテProを使った査定が行われた。まずはバイブレーション、カメラ、音、タッチパネル、ホームボタンや音量キーなどが故障していないか確認する。

ニューズドテック スマホカルテProによるスマホ査定のチェックポイント

 バイブレーションはiPhoneの「サウンドと触覚」メニューで着信音を鳴らして確認する。カメラはカメラアプリを起動し、白い紙や壁を撮影してシミや赤点、黒点がないかをチェック。音の確認は「ボイスメモ」で録音と再生を行う。録音できない場合はマイク不良、再生音が小さいなどの場合はスピーカー不良となる。タッチパネルの確認は「メモ」アプリで画面いっぱいに手書きして、きちんと書けるかどうか確認する。最後に電源キーやボリュームキーを動かして違和感がないか、ひび割れがないかなどを確認する。

ニューズドテック タッチパネルに異常がないか、メモアプリで画面全体に手書きして確認する

 次に、設定の「バッテリー」メニューでバッテリーの消耗度をチェックする。最大容量の数値を確認し、81%以上だったら問題ないが、「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されている場合はバッテリーが劣化していると判断される。このメッセージは最大容量が90%など高い数値でも表示されることがあるそうで、その場合もバッテリー劣化と判断される。

ニューズドテック バッテリーの確認。「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されている場合は、最大容量がクリアできていてもバッテリー不良と判断される

 Face ID、Touch IDがきちんと機能するかもチェックする。指紋センサーがきちんと反応するか、会場では実際に指紋の登録手順を途中まで進めて確認していた。

 査定で最も引っ掛かることが多いのが、「画面表示と明るさ」の「True Tone」で、ディスプレイが純正品かどうかを判断する重要な確認となる。「設定」→「画面表示と明るさ」と進み、「True Tone」の項目があればOK。オン/オフは関係ない。非純正のディスプレイではTrue Toneの表示自体がないという。ここまでチェックしたらiPhoneを初期化する。

ニューズドテック 「画面表示と明るさ」に「True Tone」の項目がない場合は、ディスプレイが非純正品になっている可能性が高い
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