Xiaomi Japanは11月18日に「au x Xiaomi モノづくり研究所」 を「KDDI DIGITAL GATE」(東京・虎ノ門)で開催した。Xiaomi新製品の特徴を振り返るとともに、ユーザーとXiaomi Japanが意見交換を行った他、クイズも開催された。その模様をお伝えする。
Xiaomi モノづくり研究所はXiaomi Japanが定期的に開催しているXiaomiのファン(Mi Fan)向けのイベント。プロダクトプランニング本部長であり、モノづくり研究所所長である安達晃彦氏を中心に、毎回異なるテーマで議論するディスカッションや、マニアックな内容も出題されるクイズ大会などテックに関心が強いファンとさまざまな交流を図るイベントとなっている。2022〜2023年に総応募数1200超、総参加者数のべ170人超を記録したという。
今回はXiaomi JapanとKDDIが初めてファン向けにイベントを開催した。2023年9月に発表したXiaomi新製品の中でもKDDIが取り扱う「Xiaomi 13T」「Xiaomi TV A Pro」を中心に、安達氏とユーザーが熱い議論を交わす場面もあった。KDDIからはKDDI パーソナル企画統括本部 プロダクト企画部 林氏が登壇し、安達氏とともにイベントを進行した。
参加者全員が男性の本イベント。冒頭にハンドルネーム、普段愛用している製品、一言を添えて自己紹介が行われた。中には日本で未発売の「Xiaomi 13 Ultra」を愛用する人がいて、実機を会場に持ち込み、Xiaomi製品への熱意を伝えた。遠方の高知県から足を運んだ人がいれば、ブログやYouTube、SNSでスマートフォンやガジェットなどを発信している人もいた。
その後、「9月27日に開催したメディア向けの発表会が好評だった」と安達氏が紹介。「日本での展開を発表会で語った」と振り返る。本イベントの参加者にも意見を聞き、「欠点のない発表会だった。次回もこのような発表会があるとありがたい」との意見を述べる人がいた。「まさかあの流れで13Tシリーズの国内発表が行われるとは予想していなかった」といい意味で裏切られたようなことを語る人もいた。
会場ではKDDIと沖縄セルラー電話が12月上旬以降に発売予定のXiaomi 13Tの実機が配られた。「高価なモデルを買う人はスペックの高いモデルを使う傾向にある」と紹介。林氏は「低価格ながらもXiaomi 13Tは大きなディスプレイを搭載する」ことに触れる一方で、「皆さんにとってスマートフォンに防水は必要か」を問う。
安達氏は「IP53レベルのRedmi 12 5Gでも、水滴程度なら問題ない」との考えを述べる。加えて「幅広くスマートフォンを展開していくに際して、皆さんにもIP53レベルで満足いただけるとありがたい」とした。
【訂正:11月22日11時55分】初出時、Xiaomi 13TがIP53と記載しておりましたが、正しくはRedmi 12 5Gです。お詫びして訂正いたします
Xiaomi 13Tについて、安達氏が「なぜKDDIさんがXiaomi 13Tを採用することになったのか」と尋ねると、林氏は「認知度はまだまだだが、使った結果、満足する人が増えている。Xiaomi 13Tはキレイに撮影できるカメラを搭載する他、防塵(じん)・防水に対応している。お求めやすい価格になるはずなので、新製品も満足していただけるはず」と答えた。
林氏いわく、KDDIとしてXiaomi 13Tを「動画を見て楽しむ人、SNSに写真をアップする人」に向けてアピールしていきたいという。「au向けのモデルには急速充電器が付属しない」との指摘に林氏は、「au +1 collection で別売りする」と答えた。安達氏は「市場に出回っている67Wの充電器は高価。それを付属させると、結果的に端末価格に反映することになる。皆さんが自由に選択できた方がいい」と補足した。
プロセッサに関する質問も出た。安達氏は「われわれ自身でプロセッサを作っていない。どのモデルにどのSoCがマッチするのかを都度選定する。MediaTekのSoCを採用したからこそ、お求めやすい価格になる」とコメント。林氏は「4年前くらいのハイエンドモデルとXiaomi 13Tを比べると、Xiaomi 13Tのスペックは4年前のハイエンドモデルよりも高い」と太鼓判を押す。
安達氏はスマートフォンの買い替えサイクルが平均4.4年のデータを例に挙げ、「Xiaomi 13Tのような選択肢をKDDIさんが用意してくださることは、われわれの製品を選んでもらえるチャンスにもつながる」とした。
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