日本通信の“安すぎる”「合理的30GBプラン」を徹底検証 通信速度や注意点は?スマホ料金プランの選び方(2/2 ページ)

» 2023年12月14日 06時00分 公開
[シムラボITmedia]
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実際に契約してみた 気になる通信速度は?

 記事執筆にあたり、筆者も久しぶりに日本通信のSIMを契約してみました。今回契約したのは合理的シンプル290プランですが、他プランも使い勝手はほとんど同じです。

 まず気に入ったのが簡素なマイページです。日本通信はアプリまたはWeb上のマイページから残量の確認や各種手続きを行います。他社のアプリはデザインに凝っている割に手続きの導線が分かりにくいことがありますが、日本通信はこのページ上に主要な手続きがまとまっており、個人的にはこちらの方が分かりやすいと感じました。

合理的30GBプラン アプリ/マイページは簡素だが、余計な装飾もなく非常に分かりやすい印象
合理的30GBプラン 容量の上限設定もアプリかマイページから。上限に達した場合も、上限を上げればまたすぐに高速通信ができるようになる

 最も気になるのが通信速度でしょう。筆者が実際に測定したところ、やはり昼と夕方は速度が低下しました。

合理的30GBプラン やはり昼は遅くなるが、1Mbpsを割り込むことはなく最低限の速度はキープ。夕方もやや低下するがほとんど影響はないレベル

 ただ、最も混雑する昼12時30分でも1Mbps以上は出ており、動画の視聴なども含めてある程度は何でもできる最低限の速度は出ていました。夕方も遅くなるものの、5Mbpsほど出ていれば速度の低下は感じないでしょう。正直に言うと筆者は日本通信に「安かろう、悪かろう」というイメージを持っていましたが、この料金でこの速度ならかなり良いと感じました。決して速いとはいえないものの、それほどデータ通信を使わない人や昼にWi-Fiが使える人などは日本通信もオススメです。

日本通信の注意点

 一方、日本通信にもいくつか注意点があります。最大の注意点は前述した通信速度です。昼は1Mbpsちょっとにまで遅くなるため、何でも快適にできるとはいえません。合理的シンプル290プランはあまりデータ通信をしない人向けのため影響は少ないと思いますが、合理的30GBプランでたくさんデータ通信をしたい人は注意が必要です。昼12時〜13時でもガンガン通信したい人は、料金が少々高くてもahamo、LINEMO、UQ mobileなどを選びましょう。

 また、日本通信はキャンペーンをほとんど実施していません。初期費用を節約する方法もなく、基本的に3300円かかります。月額料金は非常に安いものの、初期費用やキャンペーンを含めると他社の方が安い場合もあるので注意してください。IIJmioは乗り換え時の端末セールがお得ですし、LINEMO、Y!mobile、UQ mobileなども常時お得なキャンペーンを実施しています。

 また、日本通信は契約手続きができる店舗が全国で8店舗しかなく、しかも東名阪の主要都市には1店舗もありません。契約やその後の各種手続きはWebで行う必要があります。公式サイトでは端末も販売していないため、機種変更時は自身で端末を用意し、SIMの差し替えや通信設定が必要です。手順自体は非常に簡単ですが、サポートを受けたい人は全国に店舗があるY!mobile、UQ mobile、irumoや楽天モバイルも検討しましょう。

 以上、日本通信の合理的30GBプランの解説でした。月20GB〜30GBの中容量帯のプランではトップクラスの安さで、致命的なデメリットもありません。合理的シンプル290プランなど他プランも含め、料金を安くしたい人は日本通信の契約も検討してみてください。

著者プロフィール

シムラボ

LINEMO

 「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。


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