月3GB以下なら楽天モバイルもオススメです。筆者も現在は楽天モバイルをメインで使っています。楽天モバイルは月のデータ使用量によって料金が決まる仕組みで、データ使用量が月3GB以下なら料金は月額1078円です。筆者は3GBでは足りない月も多いですが、povo2.0と併用し、足りないときはトッピングしたり「ギガ活」でもらった容量で月末までしのいでいます。
楽天モバイルの最大のメリットは通話料が無料という点です。アプリ「Rakuten Link」を使うと固定電話や他社携帯電話も含めて通話料金がかかりません(0570から始まる番号など一部を除く)。料金は先に紹介したLINEMOよりわずかに高いですが、通話料金を含めると楽天モバイルの方が安くなる場合も多いでしょう。
たまに「Rakuten Linkは通話品質がよくない」という口コミも見かけますが、筆者が使っている中では通話品質の悪さを感じたことはありません。ビジネスなど大事な用途なら他の通話サービスの方が安心かもしれませんが、普段使いには十分でしょう。
楽天モバイルは他にも以下のようなメリットがあります。
不安なのが通信品質ですが、筆者が都内で使う上では2022年頃からつながらないと感じることはほとんどなくなりました。地下、建物の中や山間部などは弱い場所もありますが、KDDI回線(パートナー回線)のローミングによりカバーできることも多いようです。筆者の10月の通信量の約5%はパートナー回線を利用していました。大手3キャリアと同等の通信品質とまでは言えませんが、筆者のように「この安さなら我慢できる」という人も多いでしょう。
楽天モバイルもキャンペーンでお得に契約できるのが特徴です。ただし最近はさまざまなキャンペーンが乱立しており、ややルールが複雑なので、しっかりとキャンペーンページを読んでから申し込みましょう。
とにかく安く使いたいという人はIIJmioがオススメです。ギガプランは月5GBが月額990円と、LINEMOや楽天モバイルよりさらに安いです。
容量追加も1GBあたり220円とダントツの安さです。余ったデータ容量は翌月に繰り越される上に毎月プラン変更ができるので、5GBでは余るという人もたまに2GBプラン(月額850円)にプラン変更すれば無駄なく容量を消費できます。
通話料金も30秒あたり11円と安いです。以前は専用アプリを使う必要がありましたが、現在は「オートプレフィクス付与」にも対応しているので、標準の通話アプリで発信してもこの料金で通話できます。
最大の注意点は通信速度です。通常時は快適な速度が出ているものの、昼は速度が大きく低下します。筆者の測定では、タイプDはここ数カ月は遅い日でも1.5Mbpsは出ているので最低限は何でもできます。
一方、タイプAは月によっては昼に1Mbps以下になることもあり注意が必要です。ただし速度が低下するのは昼12〜13時の短時間なので、もともとそれほど通信しない人、昼に通信しない人、Wi-Fiが使える人などは影響がありません。IIJmioの料金の安さを考えれば、少しくらいは我慢できるという人も多いでしょう。povo2.0と併用し、昼に通信したいときだけpovo2.0に切り替える、といった回避策もオススメです。
IIJmioほど契約者数は多くありませんが、NUROモバイルもオススメです。月3GBのVSプランは月額792円、月5GBのVMプランは月額990円で使えます。VMプランにはGigaプラスというサービスもあり、3カ月ごとに3GBのデータ容量が追加で付与されます。ドコモ/au/ソフトバンク回線が選べる点や、オートプレフィクス付与により国内通話料が自動で半額の11円/30秒になるのもメリットです。
気になるのが通信速度です。筆者は測定していませんが、ネットで調べてみるとドコモ回線は昼に速度が遅くなるものの、au回線とソフトバンク回線は昼でもある程度の速度は出ているようです。IIJmioに比べると容量超過後の最大速度が遅い、容量追加が高いなどのデメリットはありますが、特にソフトバンク回線が選べるのは大きなメリットなので、NUROモバイルを選んでもいいでしょう。
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