ソフトバンクは「有線給電ドローン無線中継システム」の運用を開始した。同社が1月6日に発表した。本システムは、災害発生時、携帯電話のサービスエリアを迅速に復旧するために活用するもの。石川県輪島市門前町の一部エリアで稼働する。
ドローンを上空に停留飛行させることで、半径数kmのサービスエリアを確保できるのが大きな特徴となっている。ソフトバンク、東京工業大学、双葉電子が共同開発し、2022年7月に運用が始まった。本システムが最初に導入されたのが関東エリアのネットワークセンターだが、ソフトバンクは将来的に全国の拠点に展開する計画を明かしていた。
本システムは現地到着後30分以内で構築可能な利点を持つが、短期間の利用に適している。ソフトバンクは本システムを単独で使わず、全国の主要なネットワークセンターに配備した、長期的な利用が可能な「係留気球無線中継システム」と組み合わせることで、「自然災害などで支障が生じたサービスエリアの迅速な復旧と安定した通信サービスの提供に努めたい」としている。
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