Xiaomiの日本戦略を聞く 「テレビは想定の3倍以上、新スマホも爆発的に売れている」(2/3 ページ)

» 2024年01月12日 12時28分 公開
[石野純也,ITmedia]
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スマホはデバイスだけではなく、ソフトも含めた総合力が問われる

―― 神ジューデンや価格がフィーチャーされていますが、Xiaomi 13T、13T Proともに、カメラの性能もかなりいいですよね。グローバルではライカとコラボもしています。

安達氏 はい。グローバルではXiaomi Tシリーズとして初めてライカと協業しています。海外ではご好評をいただき、生産が追い付いていないほどです。ただし、国内では素のソフト、素のハードで勝負しています(※ライセンスの関係で、日本モデルではライカブランドを使うことができない)。2022年は2億画素という分かりやすいアイコンもありましたが、一点豪華主義になっていたきらいもあります。これに対し、2023年は3つのカメラの画素数がそろい、チューニングも追い込んでいる。MediaTekのチップセットの画像処理性能も非常に高くなっています。

 また、生成AIによって、ギャラリーアプリの編集機能が大きく向上しています。例えば、写り込んだ何かを消すという機能は一般的になりつつありますが、その認識精度も非常に優れていると評価をいただけています。スマホはデバイスだけではなく、ソフトも含めた総合力になっている。そういったところも含めて、カメラ性能にはご期待いただければと考えています。

―― ちなみに、ライカブランドのない国内版は絵作りが違ったりするのでしょうか。

安達氏 意外とそれっぽい写真にはなります(笑)。ただし、グローバル版にはライカのブランド名がついたカラーフィルターが搭載されています。これは非搭載です。一方で、2022年7月からの協業で蓄積されたノウハウがあり、その部分は着実に進化しています。

―― 国内版もグローバル版で、ハードウェアに差はないんですよね。

安達氏 はい。変わりはありません。また、Xiaomi 13Tと13T Proの2機種も同じカメラです。13Tと13T Proだとチップセットが違うので、厳密に見ていくと違いを感じる方はいるかもしれませんが。13T Proの方がチップセットの性能が高いので、8K動画撮影ができるといった差はあります。負荷がかかる処理は上位モデルというすみ分けです。

―― 背面のレザー風加工も、質感が高くていいと思いました。

安達氏 アルパインブルーのビーガンレザーは評判がいいですね。販売比率も、こちらの想定以上に高かったです。長年の経験というとおこがましいですが、過去にはヒーローカラー(その端末のメインとなるカラー)は目につく一方で、売り上げ的な貢献ができないケースも過去にはありましたが、今回はしっかり実売につながっています。遠目で見たときのスマホはどれも似てきていますが、素材感で特徴を出せたのは結果としてよかったと思っています。

Xiaomi Xiaomi 13T/13T Proの、ビーガンレザーを採用したアルパインブルーも好評だという

現実的な価格でハイスペックなスマホをお届けしたい

―― これだけのスペックを備えた端末ですが、価格も安いですよね。実質24円のような部分を除いても、コストパフォーマンスは十分高いと思います。Xiaomi Tシリーズはもともとそういった特徴がありましたが、なぜここまでコストを落とせるのでしょうか。

大沼氏 これはトップの考えもありますが、ハードウェアの利益率は5%を超えないことが基本になっています。お客さまに喜んでいただいてなんぼという価値が根本にあります。そこからはじいて考えると、この設定にできるのが大きいですね。もちろん、開発費などのスケールメリットもあります。Xiaomiが開発しているのは、これ(スマホ)だけではありません。IoT製品やウェアラブルも含め、全てがひも付いています。お金を持っている方だけがいいものを使うのではなく、皆さんに使ってもらいたいということが原点になっています。

安達氏 最終的には事業者の判断になりますが、われわれとしても頑張っています。今、ハイエンドモデルだと一括で20万円台も当たり前になっていますが、現実的な価格でハイスペックなスマホをお届けしたいという思いは、この商品に反映できていると思います。

―― 一方で、Xiaomi 13T Proはオープンマーケットでも販売しています。これはなぜでしょうか。

大沼氏 事業者に縛られたくないという方もいるからです。中には、(ソフトバンク以外の)いろいろなSIMを使う方もいる。キャリア版ではないものが欲しいというニーズもあるため、そういった方々のために準備をしています。

安達氏 Xiaomiのユーザーには、携帯電話に詳しい方も多く、そういった方々は特にハイスペックなものを好まれます。そういった事情もあり、Xiaomi 13T Proをオープンマーケットモデルとして用意しました。

大沼氏 実際、IIJでも初回入荷分はすぐに完売しました。

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