スマホの割引規制後に端末価格はどう変わった? 今買うべき機種はコレだ【2024年1月最新版】(1/3 ページ)

» 2024年01月23日 09時23分 公開
[シムラボITmedia]
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 2023年12月27日に電気通信事業法のガイドラインが改正されました。これによりスマホの端末価格は値上げになると予想されていましたが、実際はよりお得になったキャリアや端末もあります。そこで今回は主要なキャリアの施策の変化と、お得なスマホの買い方を解説します。(価格は全て税込み)

ソフトバンク:1年後に返却も、MNPなら実質12円で使える機種あり

 今回の改正で最も話題になったのがソフトバンクです。これまでソフトバンクでは、端末を48回分割払いで購入し、25カ月目以降に端末を返却することで残りの支払が免除される端末購入プログラム「新トクするサポート」を提供していました。単純に半額になるのではなく、48回払いのうち、前半24回の支払額を後半24回より安くすることで実質価格がかなり安くなる仕組みです。

 12月27日からは新トクするサポートが「スタンダード」と「バリュー」に分かれました。スタンダードはこれまで通り25カ月目以降に端末を返却するのに対し、バリューは13カ月目以降に返却が可能です。簡単に言うと、端末を2年使って返す方法に加え、1年使って返す方法も増えたということです。

ソフトバンク 新トクするサポートがスタンダードとバリューに分かれた。ざっくり「スタンダードは2年後に返却、バリューは1年後に返却する仕組み」と覚えておこう。

 1月20日時点で新トクするサポート(バリュー)の対象はiPhone 15、Pixel 8、Xiaomi 13T Pro、motorola razr 40sの4機種のみですが、高性能機種を短期間で買い替えたい端末好きの人に最適です。

 特に1月19日から対象になったiPhone 15がお得です。ストレージ128GB版の場合、通常価格は14万2920円ですが、新トクするサポート(バリュー)を利用して13カ月目に返却すれば、実質負担額は2万1996円ですみます。さらに、MNP/番号移行の人がオンラインショップで購入すれば「オンラインショップ割」により2万1984円が割引され、実質12円(毎月1円×12回)になります。1年しか使えないものの、iPhone 15が月々1円の負担で使えるのはお得です。同様に、Pixel 8(128GB)、Xiaomi 13T Proも最安で実質12円です。

ソフトバンク 新トクするサポート(バリュー)利用で実質負担額が大幅に免除され、iPhone 15(128GB)は実質2万1996円、MNPなら実質12円(月々1円)で買える。Pixel 8(128GB)、Xiaomi 13T Proも同様だ

 一方、端末好きの人以外は新トクするサポート(スタンダード)を利用しましょう。筆者が最もオススメする「Pixel 7a」の場合、通常価格は6万4080円ですが、25カ月目に返却すれば実質2万2008円です。MNP/番号移行の人がオンラインショップで購入すれば「オンラインショップ割」が適用され、実質24円(毎月1円×24回)になります。

 ただし、通常価格が2万5920円と安いAQUOS wish3の場合、新トクするサポート(スタンダード)を利用しても3912円しか安くならず、実質負担額はPixel 7aと同じです。実質負担額が同じなら、より性能が高いPixel 7aを買った方がお得ですね。AQUOS wish3を買うなら新トクするサポートは利用せず、2年以上使った方がよいでしょう。ソフトバンクだけでなく他社でも、低価格の機種はプログラムを利用してもあまりお得にならないので注意してください。

ソフトバンク Pixel 7aは新トクするサポート(スタンダード)利用なら最安で実質24円。一方、AQUOS wish3は新トクするサポート利用でも3912円しか安くならないので、利用せずに2年以上使った方がよい。

au:一部機種で値下げ オススメはPixel 7aとRedmi 12 5G

 auは、仕組み自体に変化はありませんでした。端末はこれまで通り「au Online Shop お得割」または「5G機種変更おトク割」と、「スマホトクするプログラム」を併用して買うのがお得です。

 au Online Shopで購入すればau Online Shop お得割により、新規契約で1万1000円、MNPで2万2000円が割引されます。この割引はau Online Shop限定なので、端末は必ずオンラインで買いましょう。機種変更の人は、5G機種変更おトク割によりほとんどの機種が5500円割引されます。ただ、この5G機種変更おトク割は料金プランが限られる上、「故障紛失サポート」という有料オプションへの加入が必要なのでやや条件が厳しめです。

 スマホトクするプログラムはソフトバンクの新トクするサポート(スタンダード)と似た仕組みで、簡単にいうと2年後に端末を返却することで安く買える端末購入プログラムです。

 さらに、12月27日から一部機種の通常価格が値下げされました。特にオススメなのがPixel 7aと「Redmi 12 5G」です。

 Pixel 7aはauでの発売時は6万3890円でしたが、12月27日に4万7500円に値下げされました。1月16日時点のGoogle ストアでの価格は6万9300円なので、2万円以上安いですね。さらにau Online Shopで購入するとau Online Shop お得割により、MNPなら一括2万5500円で購入できます。

 なお、Pixel 7aもスマホトクするプログラムを利用できますが、プログラムを利用するならPixel 8もオススメです。128GBの場合、プログラム利用時の実質負担額はPixel 7aより約1万円高いだけなので、より高性能なPixel 8を選んでもよいでしょう。

Pixel 7aとPixel 8 Pixel 7aは値下げによりMNPなら一括2万5500円で購入できる。スマホトクするプログラム利用なら実質47円から買えるが、その場合はもう1万円負担してPixel 8を買うのもオススメだ。

 とにかく安い機種ならRedmi 12 5Gがオススメです。こちらも2023年12月27日に通常価格が2万2001円に値下げされました。au Online Shop お得割を適用すると新規契約もMNPも1万6500円割引されるため、一括5501円から購入できます。これだけ安いのに、端末の頭脳となるプロセッサにはSnapdragon 4 Gen 2を搭載しており、ライトユーザーには十分な性能です。

 なお、ソフトバンクと同様にauも低価格機種はスマホトクするプログラムによる支払い免除額が少ないため、Redmi 12 5Gはプログラムを利用せず2年以上使った方がいいでしょう。

Redmi 12 5G Redmi 12 5Gも通常価格が2万2001円に値下げされた。ただしプログラムを利用してもあまり安くならないため、利用せずに2年以上使った方がいいだろう
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