2024年2月8日〜2024年2月14日
ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2024年2月8日から2024年2月14日までの7日間について集計し、まとめました。
今回のアクセス数の1位は「超PayPay祭」の概要を伝える記事でした。前回のランキングでは、コード決済に関するキャンペーン記事が複数トップ10入りしましたが、今回はこの記事のみがトップ10圏内でした。
今回の超PayPay祭は、本人確認済みユーザー対象の「スクラッチくじ」、LINEヤフーのショッピングサイトにおける最大25.5%還元、ソフトバンクがSoftBankブランドのスマートフォンユーザーを対象にポイント還元率をアップする「スーパーPayPayクーポン」など、たくさんのキャンペーンからなります。
その中で少し気になるのが、PayPay主催のスクラッチくじです。PayPay残高で支払った場合は当選確率が4回に1回(25%)ですが、PayPayクレジットでの支払いに切り替えると2回に1回(50%)に、さらにソフトバンクスマートフォンユーザーがPayPayクレジットでの支払いに切り替えると100%になります。そして、「ペイトク」プランのソフトバンクユーザーがPayPayクレジットで支払うと当選確率が100%な上、1等(100%還元)または2等(5%還元)が当選する確率が20倍になるそうです。
当たり前かもしれませんが、PayPayカードやソフトバンクへの“囲い込み”が強いキャンペーンとなっています。同カードやソフトバンクのスマートフォンを持っていないユーザーはPayPay残高を使わないと、くじすら引けない状況です。
PayPayは自社グループのサービスへの囲い込みを強める傾向にあります。他のスマホ(コード)決済サービスでも自社(あるいは自社グループ)サービスとの連携を前提にしたキャンペーンもありますが、以前の記事でも指摘したPayPayカード以外のクレジットカード(デビットカード)での決済を廃止する方針もあって、“囲い込む”姿勢が余計に強く見えてしまいます。
コード決済は「ポイント還元」狙いで使う人と、「クレジットカードは使えないけど、コード決済なら使える店でクレジットカード決済をする」ために使うという人が多いように思います。後者を狙ってPayPayを使っている人は、今後はPayPayカードを発行しないといけなくなってしまうのですが「そんなにたくさんクレジットカードを作っても……」と思ってしまうのも事実です。
幸い、還元がなかったり率が下がったりするものの、他のコード決済サービスでは自社(グループ)外のクレジットカードやデビットカードにも比較的“寛容”な姿勢を続ける傾向にあります。手持ちのクレジットカードやデビットカードの“ゲートウェイ”としてPayPayを使っている人は、PayPayカードを作るか、他のコード決済サービスにスイッチするか、決断しなければいけない時が近づいています。
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