Google幹部がAppleを批判 「ユーザーをiOSから離脱しづらくしている」 サイドローディングにも言及(1/2 ページ)

» 2024年03月07日 17時41分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 Googleは2024年3月7日、AndroidとGoogle Playの説明会を開催した。来日中のGoogle政府渉外・公共政策担当バイスプレジデントであるウィルソン・ホワイト(Wilson White)氏が登壇し、AndroidとGoogle Playの歴史や現在のエコシステムを語った。AppleのiOSを批判するひと幕もあった。

【更新:2024年3月10日11時45分 より正確な内容になるよう、タイトルの表現を一部変更いたしました。】

AndroidはオープンなモバイルOS

 ホワイト氏はまず、Androidを「非常に広く普及しているOSである」と前置きし、「オープンソースのプラットフォームであり、そしてオープンなモバイルOSである」と紹介した。

 Androidの長い歴史は、2005年にGoogleが、Android社というスタートアップを買収したところから始まる。当時のOSは「翌2006年の時点で、世界の人口の中でスマートフォンを持っていたのは、わずか1%だった」(同氏)と微々たる存在だった。

 モバイル業界の潮流が大きく変わったのは2007年。米Appleが初代「iPhone」を発売した年で、日本ではフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)全盛、真っただ中だった。同年11月にはGoogleが、Androidを携帯電話端末向けの包括的プラットフォームと位置付け、端末メーカーや通信事業者など33社とアライアンス「Open Handset Alliance」を組み、開発に力を注いだ。

 Open Handset Allianceには、米T-Mobile、台湾のHTC、米Qualcomm、米Motorola、NTTドコモ、KDDIなど33社が参加し、それまでより「低コストな端末やサービスの開発および提供を実現するための技術開発を目指す」ことを目標に掲げていた。

 そして、Androidは「OSへのアクセス、ダウンロード、ソースコードの改変が無償で行えるようにする」という考え方になるとともに、「オープンなモバイルOS」(同氏)へと進化を遂げたことで、「多くの障壁が取り払われた」という。

Google Android アプリストア サイドローディング Androidを「オープンなOS」と主張するGoogle。グローバルの製品発表会でも散々アピールされている

 「具体的には、アプリの開発者が、アプリを開発して、世界にそれを届けることが可能になった。端末のメーカーとしては、OSをダウンロードした端末を売ることができるので、例えば、OSのライセンス料を払ったり、自社で0から開発したりするための費用がかからなくて済むようになったわけだ」(同氏)

アプリはGoogle Playからも、それ以外のストアからでも入手できる

 そんなAndroidの端末には、基本的にアプリをダウンロードするためのアプリストアとして、「Google Play」が用意されている。

 2024年現在は、アプリ開発者が「190以上の国と地域において、月間25億ものアクティブな端末」に対し、Google Playを通じてアプリを配信できるという。2022年には、世界で1日あたり1165億のアクティブユーザーが、開発者やアプリへアクセスしたという。

 Androidの強みとして、Googleが推すのが柔軟性だ。それは、消費者がアプリを「どこから取得するのか」が選べる点。ホワイト氏は「この選択肢、柔軟性があるの(OS)はAndroidのみだ」と強調する。「Google Playからダウンロードしてよし。開発元のWebサイトからダウンロードするもよし」(同氏)

Google Android アプリストア サイドローディング Android端末ではアプリの入手元をユーザーが選択できる

 例えば、Samsung Electronics(サムスン電子)製のGalaxyシリーズは、Galaxy製品向けにカスタマイズしたUIを搭載させつつも、ベースのOSにはグローバルの一部端末を除いて、基本的にはAndroidを採用している。そのGalaxy端末では、「ユーザーがGoogle Playではないアプリストア、「Samsung Galaxy Store」からでもアプリをダウンロードできる」(同氏)ようになっている。

Google Android アプリストア サイドローディング Samsung Electronics(サムスン電子)の「Galaxy Store」。Galaxy端末でしか動作しない同社独自アプリの他、Google Playでも配信されているアプリがそろう

 端末メーカーが自社の端末を設計、製造し、その端末で「どのようなユーザー体験を実現するのか、については自由にできる」ため、同氏はAndroidを「オープンなエコシステム」とも表現している。

 さらに、OSと電話、SMS、メールなどの携帯電話端末における基本機能をバンドル(セットに)して提供することで、「コンシューマーの方のご期待値に応えられるようなエクスペリエンスが届けられる他、AppleのiPhoneのような競合他社とも戦えるようなもの(端末)が提供できる」(同氏)としている。

【訂正:2024年3月10日11時45分 「OSと電話、SMS、メールなどの携帯電話端末における基本機能をバンドル(セットに)して提供」→「OSと電話、SMS、メールなどの携帯電話端末における基本機能をバンドル(セットに)して販売」に修正いたしました。】

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  5. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  6. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  7. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  8. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  9. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
  10. 「えっ、地震?」──LINEが安否確認テスト 1日限定で 「紛らわしい」との声も (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年