ソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO」が、電話が苦手な若者を応援するプロジェクト「#電話が苦手です」を3月16日に開始。3月21日から24日には渋谷PARCO前に巨大なスマホオブジェクトを設置し、電話が来るとそわそわしてしまう気持ちが理解できる仕掛けが用意されています。
ソフトバンクが実施した調査によると、10代と20代の若者の約4割が電話が苦手だと回答。また、回答者の7割が電話する相手によって苦手意識が変化すると回答しています。この他、若者の約8割が電話よりもメールやチャットなどのテキストコミュニケーションを優先したいと回答したとのこと。
電話が苦手だと感じるシーンでは、「仕事の人の連絡」がトップに。これは想像に難くないですが、意外なことに「友達との連絡」でも約4割の若者が苦手意識を持っているとのことです。苦手な理由は、「緊張するから」が50.8%と半数を占め、「相手の顔が見えずテンションが分からないから」「話したいことが伝えられないから」「話すのがめんどくさいから」が続きます。
そうした苦手な電話よりも、テキストコミュニケーションを優先したい若者は約8割という結果に。30代以降は約6割と世代間のギャップはありますが、全体としてテキストコミュニケーション優先という考え方の人が6〜7割と主流になってきている様子がうかがえます。
MNOであるLINEMOが「#電話が苦手です」というキャンペーンを実施するのは少々意外ではありますが、LINEMOではLINEの通信に関わるデータ容量が無制限になるLINEギガフリーを提供中。今回のようなキャンペーンを通じて、LINEを使用するならLINEMOということ訴求したい考えとのことです。
【訂正:2024年3月22日9時30分 初出時、「MVNOであるLINEMO」としていましたが、正しくは「MNOであるLINEMO」です。おわびして訂正いたします。】
キャンペーン内容としては大きく3つの施策が行われています。
3月16日から4月1日まで、東急東横線・田園都市線で電車ジャック広告を掲出します。「14時頃かけますね、のごろの範囲が気になる」「電話した相手が出なかった。ちょっと嬉しい。」など、電話が苦手な人に向けて共感してもらえるような「あるある」なコピーを軸に展開しています。
ソフトバンクのLINEMOブランド担当者である今井部長によると、「現時点の反響としては、電車内の広告に共感するといった反応がXでは見られています」と好意的な反応が多いようです。
3月21日〜24日まで、渋谷PARCO前に着信が来ている巨大なスマホのオブジェクトを設置。オブジェクトの周りにはビラ配りをしているスタッフが配置されており、15分ごとに着信音が鳴って、おののく様子を見ることができます。電話が苦手な人が絶対に共感してしまう様子を再現することで、改めて他のコミュニケーション方法に向き合ってもらうための機会を提供するとのことです。
3月18日には、渋谷スクランブル交差点のモニターで、今回の企画に向けたオリジナルCMの放映も開始しました。
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