音質は、3000円から5000円程度の完全ワイヤレスイヤフォンに引けを取らないものだと感じました。本製品には「ミュージックモード」と「ゲームモード」があります。
切り替えは、左右のセンサーボタンを同時に3回タッチすることで行えます。
ミュージックモードでは映像と一緒に再生をすると一昔前のBluetoothヘッドフォンのような遅延が感じられ、演者が口パクをしているように見えてしまうのですが、ボーカルの伸びが良く、アコースティックな楽器の音もよく再現しています。デジタル音源では、高音部が多少シャリシャリするものの、気にならない程度。低音は1100円という価格だとは思えないほどよく鳴っていると感じました。音楽再生用として使うのであれば十分な音質ではないでしょうか。
ゲームモードでの遅延はほとんど感じられませんでした。ただ、「余分なデータを切り落としているなぁ」と感じてしまうほどには、音の奥行きが消失してしまいます。かすかな足音を聞き取りたいFPSのようなゲームには向いていないかもしれませんが、タイミングを合わせてタップしていく音ゲーでは問題なく使えるのではないかと思いました。
本製品はHFP(ハンズフリー通話)機能に対応しています。スマホにかかってきた電話をセンサーボタンのタップで受けることができます。とはいえ、こちらの声が聞こえなければ意味がありません。声をきちんと拾ってくれるのでしょうか。
前述のBluetoothヘッドセットと同じように、別のスマホを使って通話を試みたところ、こちらの声をよく拾っていることが確認できました。大声は必要なく、通常より小さめの声、ひとり言のような声でも相手が「え?」と聞き返すようなことはないと感じました。
ただ、周囲の騒音を抑えて自分の声を聞こえやすくするノイズキャンセリング機能がないので、感度が良い分、足音や周囲のガヤガヤ音などもそのまま伝えてしまうのが難点。人混みで通話する際は、わずかに声を張り上げたほうが良いかもしれません。
ダイソーのスマホケースの多くは110円で販売されていますが、このカードホルダー付きスマホケースは部品が多いだけあって330円という値段です。
3枚のカードを入れられるカードホルダーが背面に付いており、どこかで見たような気がしないでもありません。
カラバリは、グレー×パープル、ベージュ×ライトブルー、ピンク×アイボリーで、どれも春らしいくすみカラーとなっています。筆者はピンク×アイボリーを選んでみました。
このスマホケースは、材質がポリウレタンとのことですが、側面と背面、カードホルダー部ではポリカーボネートなど異なる材質を使っているはずなので、何を使っているのか気になるところです。
カードホルダー部に実際にプラスチックカードを入れてみたところ、他のケースと比べ、“ギチギチ”ではないなと感じました。だからといって、逆さにしたときにすぐに落ちるようなこともありません。すぐに取り出したいカード類を入れておくのに、ちょうど良い緩さとキツさです。
なお、留め具はマグネットタイプです。閉じるときのカチッという音が小気味よく爽快なのですが、磁気ストライプのあるカードではデータが飛んでしまうことがあるので注意しましょう。もっとも、最近では磁気ストライプタイプからICタイプのものへと置き換わりつつありますが。
ケース側面は、サイレントスイッチ以外のボタンをフルカバーしています。柔らかい素材を使っていることもあり、押しやすく、操作に支障はありません。
カメラレンズ部の縁はわずかに高くなっています。
ディスプレイ側も、わずかに縁が高くなっており、ディスプレイ面を下にして平滑面に置いたとしても、ディスプレイが傷付くことはなさそうです。
メーカーが意図したものではありませんが、ケースホルダーとフラップを使って、スマホスタンドとして使うこともできます。強い力で押さない限り、両者の摩擦力でこのスタイルを保持します。
ケース側面が柔らかく、指の腹で押せば取り外せます。ネイルデザインを施した爪を傷めたくない人にとって、この着脱のしやすさは「神……!」と感じるかもしれません。
気になったのは、接着が甘いことです。ケース本体の背面と合成皮革の貼り付けが甘くスキマができています。旬のカラーを採用しデザイン性も高いのに、スキマが見えてしまっては高見えしないのでは? と心配してしまいました。
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