ネット詐欺対策ソフト「詐欺ウォール」を提供するBBソフトサービスは、3月29日にインターネット詐欺リポート(2024年2月度)を発表した。
2月度はソフトバンクのフィッシングサイト報告数が前月比8倍に増加し、警告を出して偽物のソフトウェアをインストールさせようとする偽警告サイトは前月比100倍に増加。これらのサイトは無料で利用できるダイナミックDNSサービス「Duck DNS」にホストされているケースが多く、悪用によりさまざまなブランドでフィッシングサイトが作成されているという。
同様に、Duck DNSにホストされた三菱UFJ銀行のフィッシングサイトも報告数が急増。主にSMSなどを経由して「お取引の制限を行いました」といった文言でサイトにログインさせ、情報を詐取する手口が横行している。
フィッシングサイトブランドランキングはソフトバンクの他、クレジットカードのフィッシングサイトも増加傾向にある。イオンカードは実数ベースで6倍、SAISON CARDも2倍に増加し、ランキング圏外だがMastercardも急増しているため注意が必要としている。
フィッシングサイトカテゴリー別構成比は、ソフトバンクの影響で「携帯キャリア」のフィッシングサイト構成比が大きく増加。「Webサービス」はえきねっとなどの報告数減少と、携帯キャリアの増加で構成比が下がっている。「ECサイト」もAmazonの報告数が減少したため構成比が下がった。
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