BBソフトサービスは、1月31日に「インターネット詐欺リポート(2023年12月度)」を公開した。ネット詐欺専用セキュリティソフト「詐欺ウォール」の検知エンジンを強化するために調査/収集しているインターネット詐欺サイトを分析したものだ。
12月度はソフトバンク、auといった携帯キャリアのフィッシング詐欺サイトが急増。ETCやえきねっとも収集数が高止まりし、2023年10月からマイナポイントやマイナポータルのフィッシング詐欺も増加している。また、確定申告の時期に国税庁のフィッシング詐欺が増加する傾向にあり、今後3月末にかけて増加する可能性があるため、注意を呼び掛けている。
フィッシングサイトブランドランキングではソフトバンクが1位となり、Amazonも1.8倍に増加。国税庁が新たにランクインし、ランキング圏外だがNHKの詐欺サイトも16倍に増加したという。
フィッシングサイトカテゴリー別構成比では、携帯キャリアカテゴリーが20ポイント増加。官公庁カテゴリーもマイナポイントの詐欺サイトの増加で構成比では減少しているが、実数では増加傾向にある。
詐欺ウォールでの詐欺サイト検知数は527万9699件で、2023年11月と比較すると13万9819件減少。12月度に詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイト上位は「Apple ID」「総務省」「イオンカード」となった。
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