サムスン電子ジャパンは4月3日、新型スマートフォン「Galaxy S24シリーズ」から、「Galaxy S24」「Galaxy S24 Ultra」を国内で発表した。NTTドコモとau(KDDI/沖縄セルラー電話)が取り扱う他、SamsungオンラインショップがSIMフリーモデルを販売する。予約受付は同日始まり、各販路から11日に発売される。
Galaxy S24の価格はドコモが一括14万5970円(税込み、以下同)、auが256GBで一括14万4800円、512GBで一括15万7800円、SamsungオンラインショップのSIMフリーモデルが256GBで一括12万4700円、512GBで一括13万9000円だ。
Galaxy S24は、Galaxy S24 Ultraに付属する「Sペン」がなく、ベーシックなハイエンドモデルという位置づけだ。特徴やスペックについてはSamsung Electronics(サムスン電子)が1月18日に発表済み。今回は国内向けモデルの詳細が発表された格好だが、ここからは改めておさらいしたい。最大の特徴は通話時の翻訳や文字起こしを可能にする「Galaxy AI」の搭載だ。
通話アプリでは即時に双方向翻訳を行える。対応言語は日本語を含む13カ国語。メッセージングサービスでの翻訳も可能で、文字を入力すれば翻訳アプリをまたぐことなく翻訳できる。ボイスレコーダーでは録音データのテキスト化、翻訳、要約の作成が可能だが、Pixelシリーズのようなリアルタイムでの文字起こしではない点に注意したい。「Samsung Notes」では要約、タイトル、表紙が自動で作成される。
検索機能は「かこって検索(Circle to Search)」という名称に進化した。どのアプリでも円で囲むだけで、知りたい内容を検索できる機能だ。ホームボタンの長押しで検索エンジンのGoogleが起動し、検索したい箇所を丸で囲えば自動検索が開始される。囲い方は正確でなくてもいいという。なお、こちらはGalaxy特有の機能ではなく、Google標準機能がGalaxy S24シリーズにいち早く実装されたのだという。
Galaxy S24のアウトカメラは、約1000万画素で光学3倍ズームが可能なレンズ、約5000万画素で広角かつ光学2倍ズームが可能なレンズ、約1200万画素の超広角レンズで構成される。
本製品でも、デジタルズームやナイトモードなどの処理にAIが活用されているが、新たにフレーム補間によるスローモーション動画を作成できる「Instant Slo-mo(インスタントスローモーション)」にも対応した。編集時には、余分な反射のみを削除でき、撮影した写真の角度を補正し、不足した部分はAIで生成できる。
【訂正:4月3日10時51分】初出時、「インスタントスノーモーション」と記載しておりましたが、正しくは「インスタントスローモーション」です。お詫びして訂正いたします
これら一連のAIはGalaxy AIと銘打たれているが、同社独自開発のものではなく、Google Cloudの「Gemini Pro」や「Imagen 2」が各機能を下支えしている。これらはクラウドベースのAIとなるが、端末上で処理を行う「Gemini Nano」も活用し、AIによるユーザー体験だけでなく、セキュリティ面にも配慮したという。
ディスプレイは、6.2型の有機ELを搭載。輝度は2600ニト、リフレッシュレートは1〜120Hzの可変式となっている。プロセッサは、Qualcommの「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」で、メモリは8GBとなっている。microSDスロットは搭載しない。OSはAndroid 14をプリインストールし、7世代のOSアップデートと7年間のセキュリティ更新の提供が保証されている。他メーカーを含むAndroid端末やWindows PCとファイルを共有できる「クイック共有」にも対応する。
バッテリーの容量は4000mAhで、ワイヤレス充電とワイヤレス給電に対応する。SIMはnanoSIMとeSIMをサポートする。国内向けモデルはおサイフケータイ(モバイルFeliCa)にも対応する。
カラーはアンバーイエロー、コバルトバイオレット、オキニスブラックの3色。フレーム部にアーマーアルミニウムが使用され、マットな仕上げとなっている。耐久性については、IP68等級の防塵(じん)・防水性能を有している。大きさは約70.6(幅)×147(高さ)×7.6(厚さ)mmとなっている。重量は約168gだ。
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