Google、新「デバイスを探す」を北米で開始 AndroidネットワークやNestを活用

» 2024年04月09日 09時48分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは4月8日(現地時間)、見失ったAndroid端末を見つけるためのサービス「デバイスを探す」の新版をまずは北米で提供開始したと発表した。グローバルに展開していく計画だ。

 米Appleの「Find My」(日本では「探す」)と同様に、ユーザーが参加するAndroid端末のクラウドソーシングのネットワークを使って自分のAndroid端末を見つけられるようになる。

 現行の「デバイスを探す」は紛失した端末がインターネットに接続されている必要があるが、新版はBluetoothを利用するので、オフラインでも機能する。

 昨年のGoogle I/Oで予告したように、Android端末だけでなく、互換性のあるBluetoothタグも追跡できるようになる。まずはChipoloとPebblebeeの追跡タグが対応し、将来的にはJBLやSonyのヘッドフォンにも対応する見込みだ。

 findmy 1 「デバイスを探す」でタグも探せる

Pixel 8/8 Proは電源オフでも探せる

 Pixel 8とPixel 8 Proの場合は、「特殊なPixelハードウェアにより」電源がオフになったりバッテリーが切れている場合でも見つけることができるという。

Nest端末も探索に協力

 屋内で端末やタグを探す場合は、Nest端末に尋ねることもできる。例えばタグをつけた鍵を見つけたい場合は「ねえGoogle、私の鍵を見つけて」とGoogleのスマートスピーカーなどに話しかけると、同じWi-Fiネットワーク上に接続された複数のGoogle Home端末のいずれかの近くにタグがあれば、「鍵は午後9時15分にはリビングのGoogle Nest Hubの近くにありました」などと答える。

タグをつけた家の鍵などを家族で共有

 タグをつけた鍵などを家族で共有する場合、「デバイスを探す」アプリで管理できるようになるので、共有メンバーが鍵の現在地を把握できるようになる。

 findmy 2 Nest端末で探す(左)、共有鍵の管理(右)

クラウドソーシングネットワークの安全対策

 Googleは「デバイスを探す」で、クラウドソーシングネットワークへの参加を決めたAndroid端末ユーザーの安全性とプライバシーの確保を最優先事項にしたとしている。

 このネットワークによる仕組みは、探されている対象物の周囲にあるAndroid端末のBluetoothを利用して対象物の位置を特定するというものだ。ネットワークに参加しているAndroid端末が対象物の位置を報告し、探しているユーザーが「デバイスを探す」アプリにログインすると、報告された位置情報を確認できる。

 ネットワークに参加するAndroid端末が報告する位置情報はE2EE(エンドツーエンドでの暗号化)されており、対象物の所有者のみが位置情報を復号できる。また、データを提供したAndroid端末に関する位置情報以外の情報は含まれない。その他のプライバシー関連の情報は公式ブログを参照されたい。


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