メカ的に面白かったのが、エツミの製品。
スマホホルダーって、たいていバネでギュッと端末を挟むので、はめるとき……特に大きな端末だと、チュッとホルダーの爪を開かねばならなくて、力がいる。あれは気持ちよくない。
その点、エツミの新製品「車載スマホホルダー アルミアーム」のメカは気持ちいい。両側の爪が開いた状態でロックされる。ここにスマホを当てて押してやると、中央のボタンが押されてロックがはずれ、カチャッと締まるのだ。
外すときは、下の広がっている水色のパーツを両側から内側に締めてやると、スマホを挟んでいる爪が開くと同時に、中央の突起が飛び出てロックがかかる。
現状では車載スマホホルダーとして販売されているけど、今回展示されていたのは三脚に取り付けられるタイプ。とても便利そうなので、発売を期待したい。
米国で2011年に創業したピークデザイン(Peak Design)は、瞬く間に写真家やカメラ好きの心を捉え、さまざまなオリジナリティあふれる写真用品を開発してきた。
そのピークデザインが2021年に手がけたのが「モバイル」シリーズだ。
その中心的な製品が、マグネットを仕込んだ(MagSafe互換)スマホケース「エブリデイケース」だが、その中央部に工夫がある。
マグネットのみでくっつける方法(MagSafeと同じ)に加えて、中央部の“くぼみ”に爪をかけてがっちりと固定する「ハードロック」が追加されているのだ。
これならマグネットでくっつけると同時に爪がかちっとハマって固定されるのではずれなくなる。特にいいのは、自転車やバイクにマウントするとき。別売だがマウントが用意されている
カチャッとはめれば簡単に固定できるので、脱着がワンタッチなのだ。しかも構造はシンプル。これはよい。
振動を抑える機構を備える「モーターバイク」やスマホを撮影機材として使う人向けの「クリエイターキット」など、ホルダーのバリエーションは多いのもよい。
一般的なスマホケースやホルダーに比べると、ちょっと値は張る。しかし、デザインと使い勝手がいい。
CP+会場では他にも、クリップ式のライトやスマホにカメラ用フィルターを付けるためのクリップなど、さまざまな製品が出ていたが、今回は三脚系に着目してみた。
カメラ用品ブランドの製品はもともとがカメラ向けだけあり、作りがしっかりしており、信頼できるのもよい点。スマホをカメラとして使いたい人はぜひチェックしてみてほしい。
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