2024年の桜は遅かったですな。
気象庁のデータによると、ソメイヨシノの満開日は、平年だと「3月31日」。2021年と2023年は3月22日と、東京ではすごく早く満開になった。4月初旬には、もう終わりかけていたものね。
そして2024年は4月4日が満開と平年より4日遅く、2023年より15日遅い。
気象庁のデータをさかのぼってみると、2016年に4月2日、2012年に4月6日というのがあったが、ほとんどが3月中に満開を迎えている。やはり2024年は遅いのだ。
2012年の4月6日は何をしてたのかなと、iPhoneの写真をさぐったら、北の丸公園で桜を撮ってました。カメラは「iPhone 4s」。
でも、4月4日は満開というにはちょっと早かったかな。標本木で約80%以上のつぼみが開いた日が満開日とされているので、実際には満開日の数日後くらいがピークと思っていいだろう。
わたしの開花の基準は、近所の公園にある「タカトオコヒガンザクラ(高遠小彼岸桜)」。日本で一番多く見かける品種の「ソメイヨシノ」と比べると1週間〜10日ほど早く咲く上に、ソメイヨシノより花びらの色がちょっと濃くて写真映えするのだ。
いつもは3月中旬、遅くても下旬には満開なのに、2024年は3月末から4月上旬とかなり遅れててびっくりしたのである。
そして「iPhone 15 Pro Max」で撮ったのがこれ。開花が遅れたせいか、チューリップと菜の花と一緒に撮れたのである。
色鮮やかに撮るときのポイントは、いくつかある。
まずは日差しの方向。桜の花びらは薄いので、日差しの影響を受けやすいのだ。明るく華やかな桜を撮りたいなら、光が正面から当たった方がいい。
次は前景や背景との関係。今回は手前のチューリップからしっかり入れたかったので、チューリップ/菜の花/桜がバランス良くおさまる角度を探し、しゃがんで少し引くい位置から撮ってみた。
そして5xの望遠カメラで撮った。画面に入れたい要素をギュッとしぼるには、画角が狭い望遠カメラがいい。望遠で撮ると「圧縮効果」といって、遠近感が薄まり、より密度の濃い写真になる。5x望遠の威力だ。
ただ、この日は月曜日なのに花見目当ての人が大勢詰めかけてにぎわっており、どこをどう撮っても誰かが写り込んじゃう感じだったのである。例年は近所の人たちが集まってる、ってイメージの場所なのだけど(どの駅からも遠いし)、2024年はどこでここの桜を知ったのか(SNSだろうけど)、海外からの観光客が多かったのもびっくりだ。
みんな目ざといなあ、と思う。
「5xの望遠で桜を撮るぞ」シリーズ第2弾は。桜並木。
ソメイヨシノもそろそろ満開か、ってことで桜並木を撮りに行くことにしたのである。
桜並木は望遠で撮るとその圧縮効果でより密集感が出る。5x望遠の威力を発揮してくれるのだ。
最初は車が走ってない瞬間を撮ったのだけど、それだと味気ないな、ってことでバスが少しかぶった写真にしてみた。
iPhoneの中で、5x望遠カメラを持ってるのはiPhone 15 Pro Maxだけなので、望遠作例が続いて申し訳ないけど、「iPhone 14 Proシリーズ」や「iPhone 15 Pro」の人は3xで。あるいは、デジタルズームでちょっと望遠にするのがいい。
ちなみにこの写真、左右均等に並木を入れるべく、車道に出て撮った……ように見えるけど、そんなことはしてません。同じ場所で広角(1x)で撮ったのがこちら。
道路が緩やかにカーブしている場所なのだ。広角で撮るとカーブしてることや、歩道に立って撮ってるのが分かる。カーブをうまく使うべし。
密度の濃い桜並木を狙うには、幅が広すぎない道路や広すぎない河川敷がいい。道路がS字にカーブしてたりするとなおよし、である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.