「Xperia 5 V」のカメラをいろいろと試す トリプルからデュアルになったが写りはむしろ向上荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/4 ページ)

» 2024年02月16日 19時45分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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3眼から2眼に減った「Xperia 5 V」

 ソニーの「Xperia 5」シリーズっていうと、フラグシップ機「Xperia 1」のカジュアル版という感じで、Xperia 1のいいところをいい感じに受け継いだモデルといっていいかと思う。デザインもXperia 1を小さくしたみたいだし。

 でも、その5代目たる「Xperia 5 V」は、見た目がちょっと違う。初代「Xperia 5」からずっと継続されていたトリプルカメラから、デュアルカメラに変更されたのだ。

Xperia 5 V 2眼になったけど、実は性能は向上しているXperia 5 V。今回はau(KDDI/沖縄セルラー電話)向けの「Xperia 5 V SOG12」を使っているけど、NTTドコモ向け(SO-53D)、楽天モバイル向けやSIMフリーモデルもカメラ回りの仕様は同じである
Xperia 5 V 左がXperia 5 V、右がXperia 5 III。モデルをしてくれる長谷川美沙さんがXperia 5 IIIユーザーなので、並べてもらった

 減ったのは望遠カメラ。「超広角」と「広角」だけになったのである。

 それはスペックダウンなのか、どうなのか。何はともあれそこが気になるはずなので、チェックしてみよう。

広角カメラの「2x」で十分だと主張するXperia 5 V

Xperia 5 V 上が超広角カメラ(16mm)、下が新装された広角カメラ(24mm)

 Xperia 5 Vのデュアルカメラは、16mm相当の超広角と24mm相当の広角という構成だ。

 その広角カメラがよいのである。センサーのサイズは1/1.35型と大きい上に、最新の2層トランジスタ画素積層型なのだ。今までのセンサーと比べると、同じサイズでも1画素あたりの面積を広く取れるため、ノイズがより少なく、ダイナミックレンジも広くなった

 実際、画質がすごくナチュラルによくなっていると感じる。いわゆる「コンピュテーショナルフォトグラフィー」で画質を上げているのではなく、基本性能が上がったという感じ。つまり、「Xperia 1 V」と同じなのである。

 そのセンサーは約4800万画素。通常はそれを4画素を1つにまとめて1200万画素の画像として出力する。

Xperia 5 V いつものガスタンク。コントラストがしっかりしててきれいな上に、レンズ性能がいいのか、ディテールもしっかり出ている

 そして今回、カメラアプリを見ると「x1.0」の上に「x2.0」のボタンが用意された。これがミソ。

 2xにすると、4800万画素の中央の1200万画素分だけを抽出した2倍ズームになるのだ。多画素を生かしたズームである。

Xperia 5 V カメラアプリを見ると「x2.0」のボタンが

 Xperia 1 Vも約4800万画素のセンサーを積んでいるが、2xズーム時はこれを使わず、約1200万画素の画像をデジタルで2倍していた。それに対して、Xperia 5 Vは高画素モードで撮影した画像の中央部を使っているのである。

 言葉で説明すると分かりづらいので、Xperia 1 Vのレビュー時に2xで撮影した同じガスタンクの中央あたりを拡大して並べてみた。

Xperia 5 V Xperia 5 Vの2x望遠で撮影。細いワイヤもしっかり描写できている
Xperia 5 V なんと、Xperia 1 Vの2xより、ずっと描写力が上がっているではないか。これなら常用できる

 2x時のディテールの描写は、明らかにXperia 5 Vの方が上だ。2xズーム時のみフラグシップ機を越えるというちょっと面白い逆転現象である。このクオリティーなら、デュアルカメラながら、0.7x→1x→2xの実質トリプルカメラとしていけるという判断で、望遠カメラの搭載をやめたのだろう。

 Xperia 5 IVの望遠カメラは60mm相当(2.5x)なので、それと比べると少し望遠には弱くなるが、あっちの望遠カメラはセンサーも小さく、レンズ性能も高くない。なので、2xと2.5xという差こそあれ、結果的にXperia 5 Vの2xズームの方が画質がいいのである。

Xperia 5 V 2xで撮った銀座和光の時計台。実にナチュラルで細かいところもちゃんと描写されているのがいい。
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