小型ハイエンド「Xperia 5 V」発表 望遠カメラなしでも光学2倍ズームが可能

[金子麟太郎，ITmedia]

　ソニーは9月1日、Xperiaスマートフォンの新モデル「Xperia 5 V」を発表した。日本を含む世界各国で発売する。日本では2023年秋以降の発売を予定している。カラーはプラチナシルバー、ブルー、ブラックの3色展開となる。

「Xperia 5 V」

背面に2眼構成のアウトカメラを搭載する

　Xperia 5 Vは先代「Xperia 5 IV」の後継に相当するモデル。2023年夏発売の「Xperia 1 V」の機能を取り入れつつも、横幅を抑えている。

　アウトカメラは16mmの超広角と24mmの広角で構成される。24mmの広角カメラは2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載する。48mmでの撮影時にはセンサーの中央部分を1200万画素で切り出すため、画質を損なわずに光学2倍相当のズームが可能だという。Xperia 5 IVが搭載する望遠レンズはXperia 5 Vでは非搭載となっている。

　撮影後、簡単に動画を作成できる「Video Creator」アプリを搭載した。好きな動画クリップとプリセット音源を組み合わせて、簡単に動画を作成できる。色味を変更可能なフィルターも用意されており、雰囲気のある映像を作成できるという。

動画を簡単に編集できる「Video Creator」アプリ

　他に、人物より手前の商品にピントを合わせやすい「商品レビュー用設定項目」や、撮影時に色味やシャープネスなど、雰囲気を簡単に変更できる「クリエイティブルック」が「Xperia 1 V」から継承されている。

　ディスプレイは21：9比率かつ6.1型のフルHD有機ELを搭載しており、最大120Hz駆動に対応する。コンテンツのフレームごとに解析して明暗部を見やすくする「リアルタイムHDRドライブ」にも対応している。ブラビアのエンジン「X1 for mobile」による高精細化も行える。

ディスプレイは21：9比率かつ6.1型のフルHD有機ELを搭載する

　フロントに配置されたフルステージスピーカーは新しいアンプによって、ダイナミックかつ繊細な音の再現が可能になったという。

　側面に3.5mmイヤフォンジャックを備える他、さまざまなステレオ音源をマルチチャネル音源に変換する360 Reality Audio Upmix（旧360 Spatial Sound）、圧縮音源をハイレゾ級の音質にアップスケーリングするDSEE Ultimate、ハイレゾ音源をBluetoothで伝送できるLDACコーデックに対応している。

3.5mmイヤフォンジャックやUSB Type-Cポートを備える

　内蔵マイクでボーカルや楽器のレコーディングを簡易的に行うMusic Proアプリ（別途インストールが必要）にも対応する。

　プロセッサはSnapdragon 8 Gen 2、メインメモリは8GB、内蔵ストレージは128GBまたは256GBを備える。容量5000mAhのバッテリーを内蔵しており、30Wの急速充電対応アダプターを使用すると、30分で50％までの充電が可能。ワイヤレス充電や他のデバイスへのワイヤレス給電機能も搭載する。

　5GはSub-6のみに対応し、ミリ波には対応しない。

　本体サイズは68（幅）×154（高さ）×8.6（奥行き）mm、重量は182g。ディスプレイ面と背面の両方に強化ガラス「Corning Gorilla Glass Victus 2」を採用している。IP68の防水・防塵（じん）もサポートしている。

Xperia 5 Vのスペック

　オプション品として縦置きと横置きに対応するXperia 5 V専用ケースが用意される。

Xperia 5 V専用ケース（縦置き）

Xperia 5 V専用ケース（横置き）