ソニーが9月1日、Xperiaスマートフォンの新モデル「Xperia 5 IV」を発表した。日本を含む世界各国で発売する。日本では2022年秋以降の発売を予定している。カラーはブラック、エクリュホワイト、グリーンの3色で展開する。
Xperia 5 IVはハイエンドモデルの「Xperia 1 IV」の特徴と大容量バッテリーを小型ボディに凝縮し、Xperia 1 IVよりも価格を抑えたのが大きな特徴となっている。
アウトカメラには、1200万画素の超広角(16mm F2.2)、広角(24mm F1.7)、望遠(60mm F2.4)の3つレンズを搭載。全てのレンズが120fps読み出しに対応し、瞳AFやオブジェクトトラッキング、最大60回/秒のAF/AE(自動露出)演算処理による20コマ/秒の高速連写が利用できる。
4K 120fpsのハイフレームレートでのスローモーション撮影、重ね合わせ処理による「より広いダイナミックレンジ」での動画撮影も可能だ。暗所環境下での手ブレ補正にも強く、120fps高速読み出し対応のイメージセンサーと、ソニー独自のアルゴリズムによる「FlawlessEye」対応の光学式手ブレ補正に全てのレンズが対応する。
動画撮影専用アプリの「Videography Pro」から、YouTubeなどへ直接ライブ配信することも可能になった。別売りのVlog MonitorとBluetooth対応シューティンググリップも使える。デジタル一眼カメラαとXperia 5 IVを接続すれば、αで撮影した映像をXperia 5 IVの通信機能を介してライブストリーミングすることも可能だ。
インカメラはXperia 5 IIIの800万画素から1200万画素に向上。加えて、センサーサイズも1/4型から1/2.9型へと大型化した。4K HDR撮影が可能になった。
ディスプレイは21:9比率かつ6.1型のフルHD+有機ELを搭載しており、最大120Hz駆動に対応する。Xperia 5 IVではXperia 5 IIIから輝度が約50%向上し、コンテンツのフレームごとに解析して明暗部を見やすくする「リアルタイムHDRドライブ」にも対応している。
内蔵のフルステージステレオスピーカーは新しいドライバーとXperia 5 IV専用のエンクロージャーを採用したことで、最大音圧がXperia 5 IIIから約30%向上、低音域(100〜200Hz)の音圧が20〜50%向上した。
側面に3.5mmイヤフォンジャックを備える他、ハイレゾ音源をBluetoothで伝送できるLDAC、さまざまなステレオ音源をマルチチャネル音源に変換する360 Reality Audio Upmix(旧360 Spatial Sound)、圧縮音源をハイレゾ級の音質にアップスケーリングするDSEE Ultimateに対応している。
クリエイター向けの「Music Pro」アプリ(別途インストールが必要)にも対応する。ボーカルとアコースティックギターを録音する際にクラウド側でノイズを除去することで、「プロのスタジオとマイクで録音したかのようにノイズや残響音を低減できる」(同社)Studio tuning機能が備わる。録音編集自体は無料だが、初回100MB以上のStudio tuning機能の利用には月額580(税込み)のサービス加入への加入が必要となる。
Bluetooth LE Audioへはアップデートで対応予定だが、「具体的な時期については別途案内する」(同社)としている。
ゲーム関連では1シリーズと同様に240Hzの残像低減技術、暗いシーンを意図的に明るく表示する「L-γ(ローガンマ)レイザー」、120Hzのハイフレーム録画などの機能が使える他、ゲームエンハンサーから直接ゲームのライブ配信ができるようになった。
プロセッサはSnapdragon 8 Gen 1、メインメモリは8GB、内蔵ストレージは128または256GBを備える。容量5000mAhのバッテリーを内蔵しており、30Wの急速充電対応アダプターを使用すると、30分で50%までの充電が可能。Xperia 5シリーズとして初めてワイヤレス充電や他のデバイスへのワイヤレス給電機能に対応した。
5GはSub-6のみに対応し、ミリ波には対応しない。
本体サイズは67(幅)×156(高さ)×8.2(奥行き)mm、重量は172g。ディスプレイ面と背面の両方に強化ガラス「Corning Gorilla Glass Victus」を採用している。IP68の防水・防塵(じん)もサポートしている。
【訂正:9月6日18時45分】初出時、ディスプレイの表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします
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