モバイルSuicaでは、有効な定期券情報を持つSuicaカード(Suica定期券)から情報を移行して使うことも可能です。Apple PayのSuicaの場合は、無記名(持参人式)のSuicaカードや、記名式のSuicaカード(My Suicaカード)からの移行にも対応します。
カード情報の取り込み方は、使う端末の種類によって異なります。
以下のいずれかに当てはまるSuicaカードは、モバイルSuicaに取り込めません。
なお、おサイフケータイのモバイルSuicaでは定期券情報が搭載されていない(有効期限が切れている)Suicaカードも取り込めません。
(※2)混載のない2区間定期券はモバイルSuicaに移行できます
モバイルSuicaに取り込まれたSuicaカードは、手続きが完了した段階で利用できなくなります。無効化されたカードは、JR東日本の「みどりの窓口」に持参するとデポジット(預かり金)を返金してもらえます。みどりの窓口がない駅では、駅係員に相談してください。なお、記名式のSuicaカード(My Suica/Suica定期券、以下同)を返却する際は、写真付きの公的証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)を持参してください。
【おサイフケータイ(Androidスマホ)の場合】
おサイフケータイ対応のAndroidスマートフォンの場合、原則としてモバイルSuicaの新規登録と同じタイミングでのみ移行可能です(※3)。移行したいSuicaカードを手元に用意して、以下の手順で移行してください。
取り込みが完了すると、おサイフケータイに新しいカードの情報が書き込まれ(Suica IDも変わります)、取り込み元のSuicaカードはすぐに使えなくなります。ただし、移行当日は定期券以外の機能が使えません。SF(プリペイド)残高は、翌日午前5時以降にアプリからダウンロードすることで利用できるようになります。
(※3)既にモバイルSuicaで別のカードを使っている場合は、いったん解約した上で再登録する必要があります。ただし、モバイルSuicaを複数枚発行できる機種(参考記事)では、会員登録し直すことなく既存のSuica定期券を取り込めます
(※4)クレジットカード情報を登録しない場合、定期券購入時に「Google ウォレット(Google Pay)」に登録したクレジット/デビット/プリペイドカードで支払う必要があります。なお、中学生/高校生の通学定期券については、保護者などのカードによる「代理決済」も可能です(参考記事)
【Apple Pay(iPhone/Apple Watch)の場合】
Apple Pay(iPhone/Apple Watch)では、取り込みに対応しないカード(先述)を除く、原則として“全ての”Suicaカードを取り込めます(※5、6)。移行に当たっては、iPhoneにプリインストールされた「Wallet(ウォレット)アプリ」を利用します。移行したいSuicaカードを手元に用意して、以下の手順で移行してください。
取り込みが完了すると、取り込み元のSuicaカードに搭載されていた全ての情報が移行されます(Suica IDは変わります)。移行の瞬間からフル活用できるのがApple Payのメリットです。
なお、このままでは定期券の新規購入や区間変更は行えないので、別途「Suicaアプリ」をダウンロードして、会員登録を行うことをお勧めします。
(※5)SF残高が1万9501円以上ある場合は取り込めません(残高を1万9501円未満にしてから取り込み操作を行ってください)。
(※6)記名式のSuicaを複数枚取り込むことも可能ですが、全て同一氏名かつ同一生年月日である必要があります(氏名や生年月日が異なるカードは新規発行/取り込みできません)。なお、1枚でも記名式のSuicaが登録されている場合、無記名のSuicaカードは自動的に記名式に変更されます(無記名のSuicaカードを取り込んだ場合も同様です)
(※6)無記名のSuicaカードを取り込む場合は、生年月日の入力を省略できます
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