手書き文字を再利用しやすいテキストへ変換する機能を持つデジアナ文具は、コクヨ「CamiApp S」(2014年8月発売)など以前からあるため目新しくはないでしょう。
しかし、最新のデジアナ文具はそれ“だけ”では終わりません。なんと専用のスケジュール帳に書き込んだものをGoogleやOutlook、iCalendarなどに反映できるのです。
それが、NeoLABの「N planner」と「N planner slim」シリーズです。前者はハードカバータイプのMOLESKINEノートのような見た目、後者は必要最低限の紙面を用意した全96ページのスケジュール帳です。
N plannerには、月間スケジュールと週間スケジュールのページがあります。
例えば、終日の予定、または時間の決まっていない複数の予定を月間スケジュールに、開始時刻の決まったものは週間スケジュールに書き込んでいくという使い方ができるでしょう。また、そのほうが現実的です。
というのも、N plannerの月間スケジュールページでスケジュール開始時刻を入れるには、「2-4PM」や「9AM-3PM」など独自ルールを守った記述が必要だからです。これには相当な慣れが必要です。
週間スケジュールであれば、該当する時刻の欄に予定を書いていくだけなのでストレスがありません。数時間にわたるものであれば、必要な長さの線を引いて「ここからここまで」を指定できます。
月間スケジュールページと週間スケジュールページに予定を書き込むと、同じ名前の予定がクラウドカレンダーにアップされてしまいます。気になるなら、片方の予定を削除すれば良いでしょう。重要なのは、「書いた」という記憶と、それに基づいてカレンダーを見るという行為なのですから。
N plannerにはオマケ機能もあります。月間スケジュールページの日付の肩部分にあるカレンダーと右向き矢印を組み合わせたアイコンをNeo smartpenでタッチすると、手書きのまま画像としてシェアできる「クリッピングシェア」機能です。
一緒に旅行する仲間や、帰省先の実家の誰かに画像でスケジュールを共有すれば、楽しみにしているという気持ちを伝えられるでしょう。
今やiPadのApple Pencilや、Galaxy Sペンシリーズなど、書くところから保存まですべてデジタルで行なえる時代となりました。筆者は忘れっぽいことから手書きしますが、文具が好きだから、ペンと紙の体験に勝るものはないと思うから、など手書きしたいという動機はさまざまです。
手書きしたものをテキストデータとしても画像としても保存でき、スケジュールの同期も行える最近のデジアナ文具。手書き派にはぜひ試してもらいたいジャンルのアイテムです。
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