世界を変える5G

ソフトバンクとKDDI、5Gネットワーク共同構築の協業範囲を拡大 設備投資コストは削減

» 2024年05月08日 15時45分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]

 ソフトバンクとKDDIは5月8日、5G JAPANを通して実施している、5Gネットワークの共同構築に関する取り組みの内容をアップデートした。まず対象を地方から全国へ拡大するなど、協業範囲の拡大に関し検討することで合意した。5Gだけでなく4Gの基地局資産の相互利用についても検討を進めるとしている。ソフトバンクとKDDIは、今回の協業範囲の拡大により、2030年度までに1社当たり累計10万局の基地局を共同構築し、1社当たり累計1200億円の設備投資コスト削減を目指すとしている。

KDDI ソフトバンク 5G インフラシェアリング ネットワーク整備 ソフトバンクとKDDIの発表内容

 両社は、あらゆる産業をカバーする5Gネットワークを早期に整備し、日本の産業育成や地方創生、国土強靭化に貢献することで、国際競争力の向上を目指している。その取り組みの一環で、2020年4月1日に合弁会社の5G JAPANを設立し、デジタルデバイド(情報格差)の課題を抱える地方の“5Gエリア早期整備”を目的に、両社保有の基地局資産を相互利用するインフラシェアリングで協力してきた。これまでに5G JAPANを通して、1社当たり3万8000局超の基地局を共同構築しており、対象局による設備投資コスト削減額は、1社当たり450億円になる。

 このような成果を受けて、両社は今後も5G展開のさらなる加速と、コスト低減を進めるため、5G JAPANにおける協業の対象を拡大する検討を始める。エリアや通信方式の拡大に加え、両社の5G/4G 基地局建設での工法などの工事仕様の共通化や、部材の共同調達についても検討を進める予定で、2024年度に各種技術検討とトライアルを開始し、2026年度から本格的な協業範囲の拡大を目指すとしている。

KDDI ソフトバンク 5G インフラシェアリング ネットワーク整備 基地局の共同構築に関するこれまでの取り組みと新たな取り組み

 なお、ソフトバンクとKDDIの2社は総合通信事業者として、通信の安定的な提供に力を入れ、通信障害や災害の発生時に通信ができなくなった際の早期復旧に向けた体制構築にも取り組んでおり、通信障害や災害で不通となった通信の復旧までの代替手段となる「副回線サービス」の提供で協力している。ソフトバンクが2023年4月12日、KDDIが同年3月29日から提供しており、“NTTドコモよりも先”に提供を始めたことも注目を集めた。ソフトバンクとKDDIの2社は今後、通信の早期復旧に向けた対応に関しても協力して進めることを検討する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月31日 更新
  1. 「iPhone Duo」は“我慢の連続” 歴代最重254g、Face IDなし……それでも満足できる人の条件が分かった (2026年10月30日)
  2. 若者が選ぶ流行語「チャッピー構文」ってなんだ? 「結論から言うね」なAIの口癖、実は人間のせいかもしれない (2026年10月30日)
  3. 楽天モバイル、1100万回線突破の背景に「通信品質向上」とOpensignalが分析 下り速度とカバレッジの課題は残る (2026年10月29日)
  4. LINEアプリ、旧バージョンと旧OSのサポート終了へ アップデートを呼びかけ (2026年10月29日)
  5. ミークのIoT SIMに楽天モバイル回線を追加、国内初の「4キャリア」対応 月額50円の「休止プラン」も (2026年10月29日)
  6. auが通信品質10部門で単独首位、追うソフトバンクは「小差」 5G SA利用率3.8%の課題も Opensignal調査 (2026年10月28日)
  7. ドコモSMTBネット銀行、「V NEOBANK」後継の「NEOBANK CASH」を2027年3月29日に提供開始 (2026年10月30日)
  8. 「arrows Alpha2(8GB+256GB)」、IIJへMNPで約3万円割引 11月4日まで【スマホお得情報】 (2026年10月29日)
  9. 東日本初の直営拠点「mineo 渋谷」が閉店 オプテージ広報に聞く閉店理由と今後のリアル接点 (2026年10月30日)
  10. 日本通信のフルMVNOサービス、開始時期を5カ月延長へ 「テクニカルな課題が判明」 (2026年10月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー