―― 日本では、メッセージサービスとしてLINEがあり、人気を博しています。スタンプのような機能も一般的です。Googleメッセージにも同様の機能はありますか。
イェンドレヨヴィッチ氏 はい。ステッカーがありますし、「フォト文字」という便利な機能もあります。これは数週間前にリリースしたもので、写真を撮って、自分だけの絵文字を作成できます。また、メッセージに対するリアクションにも、このフォト文字を利用できます。作成時には、デバイス上のAIモデルを使用し、背景を取り除いてフォト文字として分離しているため、クラウドには何もアップロードされません。
―― キャラクターのようなスタンプはサポートしていますか。
イェンドレヨヴィッチ氏 ステッカーパックにはさまざまな種類があり、追加することもできます。これは継続的に改善し、新しいステッカーも追加しています。
―― ストアのようなものはないのでしょうか。
イェンドレヨヴィッチ氏 基本的には外部パートナーと協力して、ステッカーパックをアプリに導入しています。ただし、Playストアのような購入できる場所はありません。
―― 日本では、IP(知的財産権)を持った会社も多いので、販売したいところも多いと思います。
イェンドレヨヴィッチ氏 現時点ではできませんが、日本での展開が拡大すれば、当然のこととして検討すべきだと思います。ユーザーが増えるにつれ、市場特有のカスタマイズが意味を持ち始めるからです。現時点で発表できることはありませんが、日本のユーザーに確実にサービスが提供できるよう、取り組んでいきます。
―― Googleメッセージの特徴的な機能について教えてください。
イェンドレヨヴィッチ氏 AIについてコメントさせてください。AIは企業として最大の優先事項で、私たちはこれに多大な投資を行っています。Googleメッセージでも、AIを組み込む方法を模索してきました。それが役立つと思われる具体的な事例がいくつかあります。
AIを使って長年取り組んできた重要な分野の1つに、スパム対策があります。スパムや詐欺といった行為から、ユーザーを守ります。これは非常に重要な分野で、私たちが絶対的に優先すべきことだと考えています。AIは、悪質な行為を迅速に特定し、ユーザーを保護する上で重要な役割を果たします。誰かがフィッシングのURLを含むメッセージを送信してきた場合、デバイスがオフラインであっても、それを検出できるメカニズムを用意しています。
また、ユーザーがAIを使って自分自身を表現できるようにもしています。文章マジック(Magic Compose)と呼ばれる機能で、デバイス上でLLM(大規模言語モデル)を使い、テキストメッセージの作成を支援します。Geminiにメッセージを作成するように依頼し、表示されたオプションの中からコピー&ペーストするだけでメッセージを送ることもできます。
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