必須の手順ではないが、最後に一気に文のニュアンスを変えることも試してみたい。ChatGPTに対して、「文意は変えないで」「もっとカジュアルな表現で」という指示でリライトを依頼してみよう。
(文章ver.6)ChatGPTを使って、文意を変えずにカジュアルな表現でリライトしてもらったもの──「庭が雪で真っ白に覆われていたから、急いで温かいコートを着て、庭に行った。広がる雪は、まるで北国の風景みたいだった。今年初めて触れる雪は、思い出の雪よりも冷たく、ちょっと痛かった。小さな雪だるまを作りながら、寒い指先を息で温めたりしてたんだ。雪が降る音だけが、庭で聞こえてきて、ほんの少しの間だけ、普段の騒がしさから解放された感じがしたんだ。そして、私にとって、空へ消えていった白い息は、何か特別なものに感じられたんだよ。」
修正する余地はまだあるが、一気に小説の登場人物が語っているような雰囲気へと変わった。こうした使い方ができることも覚えておこう。
もちろん、推敲については8割以上が人力ではあるが、ChatGPTを力を使うことで、自力では思い付けない角度へと拡張することができたと感じる。当然、ビジネス文や文芸的な文章で、細かいアプローチはやや異なってくるだろうが、文章を整えていくための基本的な流れはおおむね共通していると思う。
何か凝った文章を書く機会があれば、本稿の例を参考にしながら、どのような手順がより最善か検証を重ねてみて欲しい。
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