今日から始めるモバイル決済

「LINE Pay」終了で台湾旅行が不便になる? 日本人の現地決済手段が減りそうで悲しい(1/3 ページ)

» 2024年06月13日 20時30分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 6月上旬にPC関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2024」(6月4〜7日、台湾・台北市)の取材で筆者は台湾を訪れた。海外出張とはいえ、現地での移動や決済といった手段は自分で確保する必要がある。そこで地味に活躍したのがコード決済の「LINE Pay」だ。

 しかし、6月13日に日本国内に限りLINE Payのサービス終了が発表された。日本向けサービスの利用者は海外(台湾、タイ)でも利用できなくなってしまうことが明らかになり、上記2カ国における決済手段が減って不便になることが予想される。

photo 台湾の至るところで見かけた「LINE Pay」の文字

台湾、意外と現金が必要

 台湾は日本同様にクレジットカードやコード決済サービス、交通系ICカード「悠遊カード(EASY CARD)」といったキャッシュレス決済が浸透しつつあるといわれている。

 実際に現地へ足を運んだ際も、基本的にはクレカをそのまま使えた──のだが、思ったよりクレカが使えない場面もあるな、という印象も強く残っている。

 例えば地下鉄(MRT)やバス、コンビニなどで使える悠遊カード(EASY CARD)の残高チャージにクレカは使えず、現金が必要だった。ネット上ではクレカを使えるという情報もあるのだが、駅の窓口で聞いたり、自動券売機を確認したりしても、使える様子はなかった。

photo 悠遊カード(EASY CARD)のチャージは現金のみだった

 たまたま立ち寄った街中の定食屋に置かれていた券売機も現金オンリーで、QRコードの読み取り部らしきものはあったがふさがれていた。

photo 券売機前でメニューを迷っていたところ、店員のおばちゃんが定規でタッチパネルをバシバシとたたき、おすすめメニューをカートに入れてくれた。ワイルドだ

 このように意外と現金しか使えない場面は多く、空港で日本円からニュー台湾ドルに両替して持っていた1万円ほどの現金は1週間の滞在途中で尽きてしまい、クレカの海外キャッシングを利用して現金を引き出す羽目になってしまった。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月05日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. サイゼリヤの“注文アプリ”が賛否を呼ぶ理由──「使いやすい」「紙メニュー前提」など多様な意見 (2025年11月23日)
  9. Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと (2025年12月04日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー