ミッドレンジの使い勝手に大きく影響するのが、プロセッサの処理性能だ。Reno11 Aは近年高い評価を得ているMediaTek製のミッドレンジ向けチップ「Dimensity 7050」を搭載した。
Antutu BenchmarkとGeekBenchのベンチマークを実施したところ、ライバルモデルが搭載するQualcomm製「Snapdragon 6 Gen1」と同レベルの性能を確認できた。普段の使い勝手で大きい差は出ないものの、ライバルモデルの価格が全体的に上がっていることを考えるとReno11 Aのコストパフォーマンスのよさが際立つ。
メインメモリは8GBだが、仮想メモリ機能を使うと最大16GBまで拡張できる。将来的にスマホ全体の性能向上に伴って各アプリの動作条件が厳しくなっても、ある程度は使い続けられる。
実際の使い勝手だが、近年のミッドレンジ向けチップは性能向上が著しくアプリの動作はもちろん、アプリのインストールや多くのゲームも適切な設定にすれば快適に動かせた。
ストレージ容量は128GBだが、microSDを増設できる。写真や動画を多く保存するなら利用するといいだろう。
なお、Reno11 Aは最近では珍しくなったデュアルnanoSIMスロットを搭載したモデルだ。片方のスロットはmicroSDとの排他利用になっている。eSIMにも対応しているので両方のnanoSIMスロットを使うケースは少ないだろうが、どうしてもデュアルnanoSIMが必要な人にとってはありがたい。
OPPO Reno11 Aは他社ミッドレンジの価格帯が6万円前後に移行する中、4万8800円というお手頃価格を維持しつつも大画面ディスプレイや6400万画素カメラ、処理性能の向上と生成AI、急速充電対応と利用者にとって便利な機能を詰め込んだモデルだ。手ごろなスマホを短期間使うにせよ長く使うにせよ、高コスパを実感しやすいモデルに仕上がっている。
お手頃なミッドレンジはここ2〜3年で競争が激しくなり、機能や性能が大きく向上している。Reno11 Aも上述の通り、5万円以下のモデルながらハイエンドモデル向けの機能も取り込み使い勝手がいい。新たにスマホを購入する人はもちろん、数年前のミッドレンジモデルを購入した人の乗り換え先としてもおすすめしたい。
OPPOから予告状が届く RenoAシリーズ新製品のヒントが?
変化が乏しい「OPPO Reno9 A」が先代より130%売れているワケ 貫いた開発思想に迫る
「OPPO Reno9 A」のスペックから分かる“苦肉の策” それでも売れる要素は備えている
「OPPO Reno9 A」6月22日に発売 8GBメモリ搭載で“3年使える”性能が進化、4万円台前半
OPPOが日本で再びスマホを拡充するワケ 「Reno 10 Pro 5G」の販売は「信じられないような伸び」
OPPOが日本でのスマホラインアップを再強化へ 急速充電を訴求、ハイエンドは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.