「iPhone 16(仮)」シリーズのカメラは何が変わる? 16が空間ビデオ対応、16 Proが光学5倍レンズ搭載か次期iPhoneはどうなる?

» 2024年08月22日 06時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 2024年も、9月のスペシャルイベントでの発表が予想されているiPhone 16(仮、以下同)シリーズ。既にさまざまなうわさが飛び交っていますが、そのラインアップに加えて大きな注目を集めているのがカメラ性能に関してです。今回は、iPhone 16シリーズに関するカメラ周りのうわさや予想を紹介します。

iPhone 15 Pro 写真のiPhone 15 Proのカメラと同様に、iPhone 16/16 Plusも空間ビデオに対応する可能性がある

iPhone 16/16 Plusも空間ビデオに対応

 まず、iPhone 16と16 Plusのカメラについて。これら2機種に関して、カメラ性能自体は変更がないもの、レンズの配置が以前から大きく変わるとの予想です。iPhone 13とiPhone 13 miniからは、広角(メイン)と超広角が斜めに配置されていましたが、iPhone 12シリーズまでと同様に縦に配置されるとうわさされています。

【訂正:2024年8月22日10時20分 初出時、「iPhone 13 Plus」との記載がありましたが、正しくは「iPhone 13 mini」です。おわびして訂正いたします。】

 フォトライトもカメラ周りの透明な出っ張りから外れ、ぱっと見ではiPhone Xに回帰したような印象です。この配置になる理由は、iPhone 15 Proシリーズで対応した、Vision Pro向けの空間ビデオ撮影に対応するためと考えられています。

iPhone 15 Pro 空間ビデオは、Vision Proを装着した際に臨場感あふれる映像として視聴できる

iPhone 16 Proもテトラプリズムを搭載

 また、iPhone 16シリーズでは、Proモデルのカメラにも大きな変化がありそうです。iPhone 15 Proと15 Pro Maxは、同じ広角、望遠、超広角という3眼構成ではあるものの、iPhone 15 Proの望遠は光学3倍、iPhone 15 Pro Maxは光学5倍のテトラプリズム(Appleでのペリスコープレンズの名称)を搭載します。

iPhone 15 Pro iPhone 15 Pro Maxで光学5倍ズームを可能にする、テトラプリズム構造のレンズ

 iPhone 15 Pro Maxのみテトラプリズムを搭載するのは、Appleからはサイズ的な問題だと説明されていました。iPhone 15 Pro Maxが6.7型なのに対し、iPhone 15 Proは6.1型と小さいために、物理的にテトラプリズムを搭載できるスペースが確保できなかったというわけです。

 しかし、iPhone 16 Proシリーズでは、iPhone 16 Proが6.3型(iPhone 16 Pro Maxは6.9型)にサイズアップするとのうわさが出ており、これによりテトラプリズムを搭載できる余裕が生まれるようです。

 また、iPhone 16 Proにテトラプリズムが搭載されるとのうわさは以前からありましたが、MacRumorsも同様の情報を入手したとのこと。この他、Appleの情報に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏は、Appleの最大のレンズサプライヤーであるLarganの収支報告で「一部の主力製品の仕様が2024年下半期に他のモデルにも拡大される予定」という記述があることを指摘しており、これがiPhone 16 ProにPro Maxと同様のテトラプリズムが搭載されることを示している可能性が高いと予想しています

iPhone 16 Proモデルは超広角が4800万画素に?

 この他、iPhone 16 Proモデルには、カメラ周りのアップデートがいくつか入るとのうわさがあり、Apple関連のリークを多数投稿しているリーカーのMajin Bu氏はXに、このあたりのうわさをまとめた投稿をしています。

 これによると、主な変更点は以下の4つあります。

  1. iPhone 16 Proでは、超広角カメラが現行の1200万画素から4800万画素にアップグレード
  2. iPhone 16 Proにも、16 Pro Maxと同様の5倍望遠を搭載
  3. iPhone 16 Proモデルのメインカメラ(広角カメラ)は、2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーになり、センサーサイズも1/1.14型に拡大
  4. アンチグレアコーティングで長年のゴースト問題を改善

 このうち、2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーは、iPhone 15/15 Plusに搭載されるとのうわさがありましたが、発表時にはこれに関して特に触れられていませんでした。ただ、その後の調査により、実際に搭載されていることが確認されています。

 2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーの採用により、ダイナミックレンジの拡大やノイズの低減などが期待できるのですが、iPhone 15シリーズで特にアピールされていないのは、期待していた性能が出ていなかった、あるいはiPhone 15 Proシリーズとの逆転現象を考慮したためなのかもしれません。

 いつものことですが、これらの情報はあくまでもうわさや予想にすぎません。とはいえ、カメラ性能に定評のあるiPhoneだけに、その進化は気になります。2024年は、AIを活用した画像処理技術の進化も期待できるので、その意味でもiPhone 16シリーズのカメラ性能には注目したいところです。

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