ソフトバンクは12月12日、Y!mobile「シンプル2 M」の月間データ容量を20GBから30GBに増量すると発表した。シンプル2 MはSとLの中間に位置する料金プラン。増量後も月額料金は4015円のままだ。合わせて、最上位のシンプル2 Lも5115円のままで、30GBから35GBに増量する。
改定は2025年春以降の予定だが、2025年1月1日から改定までの期間は先行キャンペーンでデータ容量を増量する。
「PayPay カード割」「おうち割 光セット(A)」を適用すれば、シンプル 2 Mは2178円、シンプル 2 Lは3278円で利用できる。新規加入者のみならず、既存ユーザーも適用可能だ。
NTTドコモが「ahamo」のデータ容量を30GBに増やしたことを受け、競合他社が料金プランの見直しや値下げに踏み切る動きが「第二のahamoショック」と表現される。この余波が続いている思われる。
データ増量の意図について、ソフトバンク広報は「データ増量オプションは7カ月まで0円としていたが、8カ月目から500円かかるため、料金プランとして提供することで、ずっと同じ金額で利用できる」と説明している。
なお、同社は2024年11月1日からシンプル 2 M/Lを対象に「データ増量オプション」のデータ容量を5GBから10GBに増量していたが、シンプル 2 M/Lのデータ増量に伴い、2025年1月1日以降は10GBから5GBに戻す。
同社は2025年1月1日以降、シンプル 2 Lの加入者を対象に、追加料金なしで「だれとでも定額+(月額880円)」を利用可能にする。だれとでも定額+は10分以内の国内通話を定額で利用できる通話オプションで、短時間の通話が多い人に向く。
PayPay カードは2月1日、「PayPay カード ゴールド」(年会費1万1000円)の利用を条件としたY!mobileユーザー向けの特典をリニューアルする。これにより、PayPay カード ゴールドでY!mobileの通信料金を支払うと、ポイントの付与率が現在1000円(税抜き)ごとに最大3%のところ、最大10%に増える。
(※)記載の金額は特記がない限り税込みとする
ソフトバンク宮川社長、「ahamoを追いかけ、売られた喧嘩は買いたい」 LINEMO改定の意図を示す
ahamo、20GB→30GBに増量 月額料金「そのまま」でも、「日本通信の方が安い」との声
ドコモがahamoを30GBに増量した背景 前田社長が語る“3層料金戦略”とアップセルへの道筋
UQ mobile、月額3278円で30GBの「コミコミプラン+」を11月12日から提供
月30GBが実質2200円 povoが「ahamoより安いトッピング」投入、データ追加360GB(365日間)で2万6400円Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.