NTTドコモは折りたたみスマートフォン「motorola razr 50d M-51E(以下、razr 50d)」を12月19日に発売する。カラーはホワイトマーブルのみだ。開けば大きな画面を使え、閉じればコンパクトになる。大型のアウトディスプレイを搭載したrazr 50dでは閉じたままでもWebや地図を閲覧したり、決済を行ったりできる。
ドコモオンラインショップにおける販売価格は11万4950円(税込み)で、「いつでもカエドキプログラム」を適用して23カ月目に端末を返却すると実質5万9510円で利用できる。ドコモによる発売に先立ち、モトローラ・モビリティ・ジャパンが13日に説明会を開催。次の4人が登壇し、製品概要や戦略を説明した。
razr 50dはMotorolaが6月25日(現地時間)に米ニューヨークで発表した、「motorola razr 50(以下、razr 50)」のドコモ向けモデルとなる。オープンマーケット向けモデルと、ソフトバンク向けモデルの「motorola razr 50s(以下、razr 50s)」が発売済みだが、ドコモの取り扱いは販路拡大を意味する。razr 50は折りたたみスマートフォンとしては縦方向に折りたためる端末。いわゆるフリップタイプとも称される。
閉じた状態でもできることが増えたのが先代との違いで、アウトディスプレイのサイズが「motorola razr 40(以下、razr 40)」の約1.5型から約3.6型に拡大した。razr 40は外側に通知や情報を表示するためのパネルとアウトカメラしかなかったが、razr 50ではより大きなディスプレイでアプリも操作可能になった。さらに、常時表示により閉じた状態でも時刻などの情報をすぐに確認できる。
razr 50sではアウトディスプレイに「PayPay」のQRコード/バーコードを表示でき、閉じたままでも決済を行える。razr 50dも「d払い」でこれと同じことができる。セキュリティロックをかけている場合、画面のロックを解除せずに決済アプリを起動できるわけではないが、ロック解除後に電源キーを素早く2回押せば、すぐにd払いのバーコードを起動できる。おサイフケータイにも対応している。
開いた状態で操作する際に利用するインナーディスプレイは6.9型のフルHD+でPOLEDを搭載。アスペクト比は22:9とやや縦長で、リフレッシュレートは最大120Hzとなっている。屋外での視認性を重視し、ピーク輝度は3000ニトと高い。
アウトカメラは5000万画素のメインカメラと1300万画素の超広角/マクロで構成される。インカメラは3200万画素となっており、開いた状態で自分を撮影する際に利用できる。これらのカメラで撮影した写真を利用し、壁紙を生成する「Style Sync」と、文字から壁紙を作成できる「Magic Canvas」という機能も備え、単に折りたためるだけでなく、生成AIを活用した体験も可能だ。
くの字型(半分開いた状態)にして机上に置き、カメラを起動すると、インカメラで撮影を行える他、インナーディスプレイをアウトカメラのプレビュー代わりにも利用できる。画面の上半分はプレビュー、下半分は操作パネルとなるrazr 50dの通信規格に関してはドコモの「n79」というバンドに対応したのが注目点だ。n79(4.6GHz帯)は日本の携帯キャリアの中で、ドコモだけに割り当てられているバンド。衛星との干渉が少なく、ドコモが2020年夏から出力を上げたマクロ局の展開で有利に働く。一方、日本や中国など、一部の国で扱われるバンドでもあることから、「Google Pixel」を含め海外メーカーが新規採用しづらい面があった。
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