Motorolaのマニ氏は、モトローラが今後2年以内に、中国以外で第3位のブランドになることを目標に掲げていることを話す。
Motorola アジア太平洋地区エグゼクティブディレクターのプラシャンス マニ(Prashanth Mani)氏(画像=左)と、NTTドコモ プロダクトマーケティング本部プロダクトクリエーション部長の佐々木啓三郎氏(画像=右)グローバルでの販売台数と売り上げはともに2桁成長を遂げ、「グローバルでの収益が前年比で43%アップ」(マニ氏)した。北米におけるプリペイドと折りたたみスマートフォンの市場シェアはトップで、南米でも第2位のポジションに位置する。EMEA(欧州、中東、アフリカ)での収益は対前年度比で約35%アップし、アジア太平洋地域での収益は対前年度比で284%アップし、「モバイルインダストリーでもまれに見る高成長企業」(マニ氏)と胸を張る。
インドでは第2四半期の売り上げアップが244%となり、成長速度としてはインドで第2位となった。日本ではモトローラとFCNTを合わせると、増収率が前年度比で9倍アップし、モトローラは「日本で最も成長しているスマートフォンブランド」として認識している。オーストラリアでの前年度比増収率が78%アップした。
海外、国内ともに成長するモトローラだが、ドコモとモトローラの歴史を振り返ると、35年前の1989年に「ダイナタック」を発売した。世界初の携帯電話で、ボディーの下半分の物理キーパッドで操作するスタイルだ。2005年7月1日にはSymbian OS 7.0搭載の「FOMA M1000」を発売。ドコモ初のスマートフォンで、当時は法人用途の「ビジネスFOMA」端末として訴求。複数のメールアドレスを利用でき、PDFなどの閲覧機能も備えた。2006年12月にはMotorolaの「RAZR V3xx」をベースとした、厚さ14.9mmの携帯電話「M702iS」を発売した。
ドコモでプロダクトマーケティングを担当する佐々木氏によると、それから約18年の時をへてドコモが発売するのがrazr 50dだ。マニ氏は「モトローラとドコモが共通する目標を掲げている」ことを挙げ、ドコモが「2040年ネットゼロ」と題した環境への取り組みと、親和性の高いスマートフォンとしてrazr 50dを紹介した。
なお、ドコモは自社の事業活動での温室効果ガス排出量を2030年までに実質ゼロにする「2030年カーボンニュートラル宣言」を推進しているが、2023年11月6日に温室効果ガス排出削減目標の対象をサプライチェーン全体に拡大し、2040年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとする2040年ネットゼロを発表した。
モトローラ・モビリティ・ジャパン テクニカルサポートグループ開発事業部長の伊藤氏はrazr 50dを「サステナブルな素材を使用したボディーと美しさを兼ね備えたデザイン」と紹介した。具体的には綿や木材パルプから得られる天然繊維素材を使用し、個装箱は竹とサトウキビを原料とした土に返る素材を使用している。ちなみに、「個装箱を種とともにプランターに入れると、植物栽培に再利用できる」(伊藤氏)そうだ。これらの取り組みにより、「razr 50dのCO2排出量はベースモデルのrazr 50と比較して約4%削減した」(伊藤氏)という。
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