シャープ本気のフラグシップ「AQUOS R9 pro」を試す ライカ監修3眼カメラ、スマホ全体の使い勝手はどうか(3/3 ページ)

» 2024年12月20日 10時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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AI機能も強化 Googleのかこって検索やGemini、シャープ独自の電話アシスタントも

 2024年のフラグシップスマホの例にもれず、AQUOS R9 proも最新のAI機能を搭載している。画面上の対象物を囲むだけで検索できる「かこって検索」は、商品やランドマークの特定に便利だ。

 また、電源キーの長押しでGoogle Geminiにアクセスでき、画像を含む複雑な質問にも対応できる。これらのGoogle提供のAI機能は、日常的な情報収集やクリエイティブな作業をサポートしてくれる。

 その中で、シャープ独自の機能である電話アシスタントは、特に実用性が高い。留守番電話の内容をAIが要約してくれるため、用件を素早く把握できる。

AQUOS R9 pro 電話アシスタントの留守電文字起こし機能。文字起こしで確認できるだけでなく、内容の要約で概要を素早く把握できる(モザイクは筆者によるもの)

 さらに、通話中の会話からキーワードを自動抽出してメモ化する機能も搭載。商談や約束事の記録に便利で、通話後にメモを見返すことで重要な情報を見逃さない。オンデバイスAIを活用しているため、プライバシーにも配慮されている。

AQUOS R9 pro 電話中のメモ機能も搭載。特徴語や「今日」などの日付を抜き出して記録するため、後から思い出す手掛かりになる(モザイクは筆者によるもの)

 シャープの看板機能である「エモパー」は、のんびりと時間や天気を教えてくれる。Googleカレンダーと連携しており、予定が近づくと声でお知らせしてくれるほか、旅行や出張の予定があれば目的地の天気予報も教えてくれる。「深呼吸してリラックスしましょう」と試験前に声をかけてくれるなど、独特の愛嬌も健在だ。

AQUOS R9 pro ふとした瞬間に話しかけてくる「エモパー」は健在だ。

 しかし、生成AIが急速に進化している現状を踏まえると、エモパーの進化はもっと進むはずだ。より高度な対話や実用的な提案ができるようになると機体したい。例えば、カレンダー上の会議予定から関連資料を自動で探してくれたり、健康管理データと連携して生活習慣の改善を提案したりといった、より積極的なアシスタント機能があれば、日常生活での活用の幅が広がるだろう。2025年以降のアップデートでの進化に期待したい。

まとめ:AQUOS R9は明確な個性を持つフラグシップスマホだ

 AQUOS R9 proは、明確な狙いを持って開発されたスーパーフラグシップモデルだ。多くのユーザーにとって、パフォーマンスとデザイン、価格のバランスが取れたAQUOS R9で十分な性能を得られるだろう。

 実際、229gという重量や重心バランスは、R9と比較して日常的な使用感では劣る面もある。しかし、このスマートフォンが真価を発揮するのは、カメラを積極的に活用したいユーザーの手に渡ったときだ。物理シャッターキーやレンズフィルター対応など、カメラとしての使い勝手を徹底的に追求している。

 大型の6.7型ディスプレイと強化された音響性能は、撮影した写真や動画の確認作業でも優れた体験を提供する。

 同じくライカとのコラボレーションモデルであるXiaomi 14 Ultraという選択肢も存在するが、AQUOS R9 proはより日本市場に最適化されている。おサイフケータイへの対応や、ドコモ網の5G周波数帯への最適化など、グローバルモデルでは省略されがちな機能を確実に実装している点は、実用面での大きなアドバンテージとなる。

 税込み19万円台前半という価格設定は決して安くないが、カメラ機能を重視し、アクティブに活用したいユーザーにとっては、その投資に見合う価値を提供できるモデルといえるだろう。

(製品協力:シャープ

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