2025年のスマホ端末はさらに値上げ傾向に、背景に「5G」と「生成AI」 カウンターポイントが予測

» 2025年01月09日 17時09分 公開

 カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケーは、スマートフォングローバル市場でのスマートフォン平均売価(ASP)について発表。2024年中に前年比3%増の米365ドル、2025年には5%上昇する可能性があるという。

カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー スマートフォングローバル市場の卸値ASP(米ドル)と高価格帯機種セグメント出荷シェアの推移(2018年〜2025年)

 これには複数の要因が絡んでいるといい、まず5Gへの移行が続いていること、処理能力が向上していること、高価格帯機種へのシフトが目立つことを指摘。2025年は、生成AIへの消費者の関心の高まりが高価格帯機種指向のトレンドの原動力になる可能性があるとしている。

 生成AIを搭載する上でSoCに搭載するCPU、NPU(ニューラルネット処理プロセッサ)、GPUも大幅な性能強化が必要となる。加えて、現在の成熟したスマートフォン市場では買い替えサイクルが長引く傾向にある。メーカー各社は生成AIなどの先端技術を投入し、高価格帯機種セグメントでの買い替え促進を目指すと推測できる。

 2024年上半期には、米1000ドル以上のスマートフォンの売り上げが前年比で18%と急増。その背景には消費者が求める最新の機能/性能に対してスマートフォン各社が生成AIで応えている点で、例えばXiaomiの最新機種「Xiaomi 15」は新たに「Snapdragon 8 Elite」を搭載したため前身機種より約米70ドル価格が上がった。今後もより多くのメーカーが最新技術を採用して性能強化した機種を用意すると考えられる。

Xiaomi 15 先代機種よりも値上げとなった「Xiaomi 15」

 ASPの上昇は部品原価の上昇と関係し、最先端の4nmや3nmのプロセスノードの採用に伴い2025年頃からウェハーの製造コストも増える見込み。このコスト増が生成AI機能を内蔵するQualcommやMediaTekのチップの価格に影響し、一桁%の価格上昇に繋がるとしている。

 QualcommやMediaTekが提供する最新SoCは高額だが、性能も著しく向上してている。2023年第3四半期にはメモリチップ価格の減少は止まったが、2023年第3四半期から2024年第2四半期にかけてDRAMとNANDのスポット価格は平均で60%以上も上昇。生成AIブームでLPDDR5x9600やNANDUFS 4.0のようなDRAMやNANDの採用が進むと考えられる。一方で1TBなどの高密度チップの需要は減少して2024年後半から価格はやや下がり、2025年も続く可能性があるという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月20日 更新
  1. 「ナビダイヤル」の改善を 「dカード」を無理やり契約させているのか――NTT定時株主総会で出たドコモ関連の主要質問まとめ (2026年06月18日)
  2. DAZNサッカープラン「返金・解約」手続き発表 「画面に書けばOK」はもう通じず――炎上背景と教訓を徹底分析 (2026年06月18日)
  3. “つながらない”声あふれる楽天モバイル、「WiFiスポット」でかつての“ソフトバンク戦法”を踏襲か (2026年06月19日)
  4. お風呂でのスマホ使用、防水性能があっても危険な理由と「どうしても持ち込みたい」ときの正しい対策 (2026年06月19日)
  5. 暑い日に身に着けたいソニーの“着るエアコン”「REON POCKET 6」を試す ハンディファンより便利で体感マイナス2度? (2026年06月19日)
  6. 現在povoに未対応の5G SA、早期導入を検討――新社長が語る通信品質への覚悟 (2026年06月18日)
  7. ドコモ、「d払い特典」の還元上限を「一律200ポイント」に変更 ランクによっては改悪 (2026年06月16日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. 【3COINS】1100円の「スマホ快適グラス」 寝ながら腕を上げずに画面を見られる (2026年06月19日)
  10. 岐路に立つシャープのスマホ戦略 AQUOS proモデルは「白紙」、wish新機種は「プランニング中」 (2026年06月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー