サムスン電子ジャパンは1月23日、デジタルウォレットサービス「Samsung Wallet(サムスンウォレット)」を日本向けに提供することを発表した。サービス開始は2月25日の予定で、対応機種(後述)に「Samsung Walletアプリ」をダウンロードすれば利用できる。
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Samsung Walletは、2015年に一部の国/地域で「Samsung Pay」として提供が始まった。2022年にデジタルパスサービス「Samsung Pass」を統合して現在の名称となり、2024年時点で30カ国でサービスを提供している。
本サービスではクレジット/デビット/プリペイドカードのタッチ決済(EMVコンタクトレス規格)の他、航空機や鉄道などの搭乗券、映画館などのチケット類、交通カード、運転免許証、自動車や自宅のキーなど、さまざまな「ウォレット」を内蔵セキュリティチップと同等のセキュアな領域に保管できる。
日本でのサービス開始時点では、以下のサービスに対応する。
クレジット/デビット/プリペイドカードのタッチ決済は、以下の発行者のカードに対応する。
(※1)ジェーシービーとフランチャイズ契約を締結したカード会社。同社からブランド利用ライセンスを受けた「パートナーカード発行会社」とは異なるので注意しよう(参考リンク)
なお、タッチ決済対応のAndroidスマートフォンでは「デフォルトのウォレットカード」という設定がある。Samsung Walletアプリを優先する設定にしておくと、画面を店頭した状態で決済端末にかざすとSamsung Walletアプリにプライマリー登録したクレジット/デビット/プリペイドカードが自動的に呼び出される。
デフォルト指定しなかったウォレットアプリに登録したクレジット/デビット/プリペイドカードを使う場合、あるいはSamsung Walletに登録したメイン“以外”のクレジット/デビット/プリペイドカードを使う場合は、アプリを起動してカードを選んでからかざせば利用可能だ。
Google Pay(Google ウォレット)やApple Payと同様に、タッチ決済で使われるカードは「バーチャル(仮想)カード」で、登録したカードとは異なる会員番号を持つ(カードの詳細画面で「デジタルカード番号」として表示される)
タッチ決済で優先して呼び出す「デフォルトウォレットアプリ」は、端末設定から変更できる。デフォルト指定したアプリは、スリープを解除すると利用可能だ(ただし、画面ロックが掛かった状態では利用金額に制限がかかる)QR/バーコード決済は、PayPayに対応する。なお、現時点においてPayPayに対応するウォレットアプリはSamsung Walletのみとなる。
ポイントカードは「Vポイント」と「Ponta」に対応する。いずれもバーコード提示に対応する加盟店で利用可能だ。
デジタルチケットは「エアトリ」が販売した国内航空券に対応する。また、以下の航空会社の航空券(搭乗券)も保存可能だ。
Samsung Walletは、2021年以降に発売されたAndroid 14以降搭載のGalaxyスマートフォンで利用できる。アプリは、「Google Play」または「Galaxy Store」からダウンロード可能だ。
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