続いて、発表会の目玉といえるXiaomi 15 Ultraを紹介した。前モデルのXiaomi 14 Ultraはブラックとホワイトの2色だったが、新色としてシルバークロームが登場する。シルバーと黒を組み合わせたカメラライクな配色で、フォトグラフィーキットを付けなくてもライカらしさをアピールできそうだ。
ブラックは赤いリングがアクセントになっていて、ホワイトは高級感がある。ボディーの耐久性も強化しており、フロントパネルのシールドガラスは前モデルに比べて16倍の強度を実現しているとのこと。
ディスプレイは前モデルと同じ6.73型だが、最大輝度は3000ニトから3200ニトに向上。1〜120Hzのリフレッシュレートにも対応している。
カメラの進化を紹介するパートでは、ライカのCEO、Matthias Harsch氏が登場した。同氏は「Xiaomiとパートナーシップを組んで4年になるが、両社によって大きな成果となった。昨年(2024年)、Xiaomi 14を成功させた後は、それ以上のものを作れるかが懐疑的だったが、最高の製品が作れた」とアピールした。
そのカメラはメイン(50MP/F1.63/23mm)+望遠(50MP/F1.8/70mm)+望遠(200MP/F2.6/100mm)+超広角(50MP/F2.2/14mm)という構成。メインカメラにはソニー製の1型センサーを採用している。前モデルからの大きな変化は、2億画素のペリスコープ望遠カメラ。望遠域が広がり、画質も向上するので、プロカメラマンがレンズを交換して撮る写真を、これ1台でカバーできるという。Xiaomi 15と同じように、高速シャッターや暗所撮影での性能も向上している。
カスタマイズ性が強化され、バッテリー容量が増えたフォトグラフィーキットも投入する。赤をアクセントとした「Legend Edition」で、これを取り付けることによって印象が大きく変わり、より快適にカメラを操作できる
価格はXiaomi 15の通常モデルは999ユーロ(約15万7000円/12GB+256GB)、リキッドシルバーは1099ユーロ(約17万2000円/12GB+512GB)。Xiaomi 15 Ultraは1499ユーロ(約23万5000円/12GB+512GB)と発表された。フォトグラフィーキットは199.99ユーロ(約3万1000円)となっている。
発表会後には、発表されたデバイスにいち早く触れることができた。最も注目を集めていたのは、やはりXiaomi 15 Ultraだ。筆者は前モデルのXiaomi 14 Ultraを使っているが、サイズは同等。背面パネルの仕上げや細部の質感など、デザインはより洗練された印象を受けた。
カメラの操作性は前モデルと同等だが、望遠カメラが強化されている。前モデルのメインカメラにあった可変絞り機能がなくなっていたのが気になったが、その分、AIが進化し、高速シャッターや暗所での撮影画質が向上していることは評価できそうだ。
日本での発売はまだ正式に発表されていないが、日本の技適を取得済みであることは確認した。日本で発売されることは間違いないだろう。
Xiaomi 15はコンパクトで軽く、ちゃんとスペックシートを見ないと、Xiaomi 15 Ultraとはかなり性能差があると思ってしまうかもしれない。しかし、実際には同じプロセッサを搭載し、操作感はサクサク。大幅に強化されたAI機能もUltraと同じだ。“高性能コンパクト”という意味では、Galaxy S25がライバルになりそうだ。
前モデルのXiaomi 14は日本では発売されなかった。発表会で触れたXiaomi 15では技適は確認できなかったが、Xiaomiは日本で販売する機種のラインアップを増やしている。個人的には、2025年はXiaomi 15も日本でリリースするのではないかと期待を込めて予測する。
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