OPPOは3月3日(スペイン時間)、MWC 2025の開催に合わせて、バルセロナで「OPPO AI TECH SUMMIT」を開催した。OPPOはMWCに参加しているが、製品を展示するブースは設けていない。同イベントは、バロセロナの市内のホテルで、事前に申し込んだメディアと関係者を対象に行われた。
冒頭、OPPOで海外マーケティングを担当するBilly Zhang氏があいさつをした。OPPOの近況として、ブランドアンバサダーにFCバルセロナのラミン・ヤマル選手を起用すると発表。また、2024年は大きな成長を遂げた年だったとし、スマートフォンの世界市場シェアで4位、東アジアでは1位を維持。メキシコとコロンビアで3位になったことも報告された。
数カ月前にOPPO Find X8を発売したのに続き、先月にはOPPO Find N5を投入。カメラとフォルダブルの2つのフラグシップで業界をリードし続けているとアピールした。
Zhang氏は「AIはただ単にテクノロジーを進化させるだけでなく、どのような経験を生み出すかが重要だ」と強調。「OPPOは全てのユーザーがAIを使えるようにした最初のブランドで、2025年までに全世界で1億人がOPPOのAIフォンを使うことになる」と話した。
Zhang氏は、最高のAIの実現するためには3つことが重要だという。Comprenensive(包括的)、Evolving(進化)、そしてSafe(安全)だ。これを実現するために、GoogleやMediaTekなど業界をリードする企業とのパートナーシップが欠かせないと言う。
GoogleからはAIとクラウドを担当するMatt Waldbusser氏が登壇。GoogleのAIサービス、Geminiの進捗(しんちょく)について話した。
OPPOのスマートフォンがかこって検索やGeminiに対応し、電源ボタンの長押しだけでGeminiを起動できるようになっていることを紹介。また、Geminiはアプリをまたがって使うことができ、Googleのアプリだけでなく、OPPOのアプリにも対応したと発表。この機能は、サムスンがGalaxy S25シリーズで初搭載したが、OPPOも追随したようだ。
続いて、MediaTekのWill Chen氏が登壇し、AIにはクラウドとオンデバイスの両方を用いるが、オンデバイスAIの性能が重要になっていることを強調。OPPOとの共同開発によって、高速でなおかつプライバシーを重視したチップを実現。業界をリードしていくものになると話した。
最後に、OPPOでAIの戦略を担当するDarren Chen氏が登場し、改めてGoogle、MediaTekと協業する優位性をアピールした。
OPPO AIの具体的な機能として、AI翻訳、AI検索を紹介。AI翻訳は20言語に対応し、折りたたみスマートフォンでは2画面を使って便利に利用でき、他社のものよりもスピーディーに翻訳されるという。AI検索は、会話形式で、知りたいことに素早くたどり着ける設計になっている。
OPPO AIに追加される新機能として「AI Call Translator」と「AI VoiceScribe」も発表された。AI Call Translatorは通話時に同時翻訳を利用できる機能。「AI VoiceScribe」は音声を録音して文字起こし、要約などが行える機能だ。例えば、Zoomのオンライン会議に利用すると、すぐに要約され、共有したりできるという。
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