スペースモバイルは、通常の携帯電話と通信するため、特殊な通信方式は使わない。スペースモバイルのサービス開始当初に日本で提供するサービスでは4Gの通信方式を予定してる。具体的な対応機種は明らかにしなかったものの、数としては期待できるようだ。
三木谷氏は、楽天モバイルの優位性について、衛星のアンテナが他社と比べて約36倍に匹敵することを紹介する。他社の衛星アンテナは約6.2平方メートルなのに対し、次に打ち上げられる衛星アンテナは約223平方メートルと巨大だ。三木谷氏は、「アンテナが大きいからつながりやすい」との表現を繰り返しアピールした。
楽天モバイルのシャラッド・スリオアストーア氏は、「どのバンドを使うかは具体的には決まっていない」との考えを示し、「Band 3(1.7GHz帯)かプラチナバンドなのかは2026年に決める」とした。
料金について、三木谷氏は「まだ悩んでいるのが正直なところ」と、本音をもらした。さらに、「災害時は楽天モバイルの契約者以外もつながるようにできたらいいなと思っている。サービスは単純にSMSだけできる、いろいろなサービスの利用を保証できるなど、さまざまなサービスの形があると思う」とした。
スペースモバイルが使えるようになると、日本のどこでも通信サービスが使えるようになるだろう。例えば、人が住んでいないような山間部などはいまだに圏外のエリアが多いが、そのような環境で働いている林業関係者やインフラ工事従事者、登山者にも通信サービスが届くようになる。災害時に連絡手段を確保できるメリットもある。
三木谷氏は、今後の展望について、「サービス開始後にO-RANを通じて、世界のキャリアに衛星とスマートフォンの直接通信サービスを展開していきたい」とした。
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