楽天の三木谷氏とAST SpaceMobile Abel氏、低軌道衛星と市販スマホの直接通信試験を実施試験の様子をYouTubeにて公開

» 2024年01月18日 15時20分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 2024年1月15日、楽天グループ 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、AST SpaceMobile社 Chairman兼CEOのAbel Avellan氏と、ハワイ州の試験場所にいるAST担当者との間で、低軌道衛星と市販スマートフォンの直接通信による音声通信を実施した。同日、その模様がYouTubeにて公開された。

Rakuten 楽天モバイル AST スペースモバイル BlueWalker3 低軌道衛星 市販スマートフォン 三木谷氏による投稿内容。試験の様子が分かる動画も公開された

 楽天モバイルと楽天グループが出資するAST SpaceMobileは、大型の低軌道衛星を活用し、日本全土をカバーするための通信サービスを提供する計画を進めている。ニュースリリースや会見では「スペースモバイル」プロジェクトと表現されることが多い。今回の試験もこの計画の実現に欠かせない。

 2023年4月には、ASTが2022年に打ち上げた試験衛星の「BlueWalker3」を使い、米国での実験に成功した。既存端末に手を加えずに米AT&T(通信事業者)の周波数を用いて音声通話を実施した。

 8月4から6日かけてパシフィコ横浜で開催された楽天グループ最大級の体験イベント「Rakuten Optimism 2023」では、8月以降に北海道でも実証実験を行うことが予告されていた。楽天モバイルの矢澤俊介社長は「いまだに携帯電話の電波が届きづらい、日本の国土の約30%(≒エリアの穴)」を埋めるべく、スペースモバイルプロジェクトに取り組んでいる」と説明していた。

Rakuten 楽天モバイル AST スペースモバイル BlueWalker3 低軌道衛星 市販スマートフォン 楽天モバイルの矢澤俊介社長
Rakuten 楽天モバイル AST スペースモバイル BlueWalker3 低軌道衛星 市販スマートフォン 「Rakuten Optimism 2023」では北海道での実証実験が予告されていた

 三木谷氏は自身のX(旧Twitter)アカウントで「地理カバー率100%とともに災害時対策に貢献します」と投稿しており、他社に見劣りすると見られがちなエリアの穴だけでなく、へき地や災害時の対策にも有効活用できるとの考えを明かしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  5. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  6. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  7. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  8. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  9. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
  10. 「えっ、地震?」──LINEが安否確認テスト 1日限定で 「紛らわしい」との声も (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年