今までのメルカリ事務局の対応に不信感を抱いているため、商品が届いたその日のうちに警察へ相談しました。
警察署では被害の相談をするため、本人確認書類、届いた商品の現物、取引画面を用意して訪問します。加えて、スムーズな対応のために事前に電話を入れておくとよいです。
警察との1時間以上の事情徴収で聞けた話は以下の通りです。
Q1 被害届の提出は可能か
A1 今回の場合は不可能。被害届は被害を受けた後に提出するものであるため、銀行振込をした・電子マネー残高で払ったなど資産的な被害が出た場合にしか出せない。今回はクレジットカード払いなので資産の引き落としは翌月以降になるため、被害届の提出は現時点では不可能
Q2 捜査はしていただけないということか
A2 被害届はなくても捜査は可能。証拠として届いた商品と取引画面を記録させてもらい、しかるべきき対応を進める
特に今回は発送元のコンビニと発送時間が記録されていたため、すぐに当該コンビニの防犯カメラ映像を差し押さえることで誰がやったかの特定は可能かもしれないため、すぐに動くとのことでした。なお、コンビニの防犯カメラは平均1週間で削除されるため、出品者を特定したいのなら、とにかく早く動くことが大事です。
なお、発送元の住所は明らかに発送コンビニと違う場所にあったため偽住所、そして名前の偽名だと推測されるためそこからの捜査は難しそうです。
Q3 同様の被害にあったときの対処法は
A3 とにかく変だと思ったらすぐに相談に来てほしい。するべき対策や今後どうすればいいかの相談に乗ることが可能だし、それこそがわれわれの仕事である。対応する部署は生活安全課だが、警察署が遠いときは最寄りの交番や警察署への電話でも対応できる
私の場合、まず最寄りの交番で相談したものの、拾得物対応しかしていないと門前払いされましたが、本来は交番でも対応可能とのことでした。一番は警察署に電話し、時間があるときに直接担当者に相談するのがベストで、取引完了をしない、出品者への対応方法などアドバイスがいただけます。
Q4 類似の相談は多いか
A4 オンラインショッピングのトラブルは増加傾向。トラブルに合わないのが一番大事だが、万が一トラブルになったら遠慮なく相談に来てほしい
総じて、とても丁寧に対応していただけました。特に悪意のある出品者に対する捜査が可能であることに驚きました。捜査に協力できるように、取引の状況を整理して伝えた上で、証拠となる商品の保全をするのが肝要です。
事件が起きてちょうど1カ月がたった頃、メルカリの詐欺が再度SNSで話題になり始めた頃に私もX上で経緯を紹介することにしました。
それをきっかけに、テレビで私の事例を紹介していただくことになり、その放映数日後、ようやくメルカリ事務局より返金対応をしていただけました。事務局とは1週おきにチャットで状況の問い合わせをしており、メルカリ事務局からの回答は、以下の通りでした。
メルカリはとにかく個人間取引であるため、出品者の対応が必要という立場を堅持しています。今回の出品者は捨てアカウントを使用しているため、対応を拒否しているのだと推測され、八方ふさがりの状況でした。
しかし、メディアで詐欺のことが話題になると急に態度を軟化、出品者の同意なしで返金対応していただくこととなりました。
このようなトラブルが起きたのは、ひとえにメルカリの本人確認に穴があるためです。いくらでもアカウントを作って出品でき、ノーリスクで詐欺ができる状態であるため、AIを使った大量の詐欺出品ができる状態でした。
幸いなことに、今回トラブルが起きたメルカリでは、3月19日より高額商品の販売に本人確認が必要になりました。私はその直前の駆け込み詐欺に引っ掛かってしまったわけではありますが、近頃、本人確認済みアカウントによる同様の販売詐欺も多く見受けられるようになり、SNSでも「果汁グミが入っていた」などと話題に挙がりました。本人確認がなされているから、評価が高いから安全、とは限らないことには引き続き要注意です。
一概に本人確認がなされているから、評価が高いから安全、というわけでもないことには引き続き要注意です。なお、本来トラブルが解決してから筆を執るべきでしたが、急ぎ記事を公開したのもひとえに皆さまへの注意喚起のためです。
以上が、私の身に起きた事件でした。フリマアプリでの詐欺に遭ったときの対策として、私の例を紹介することで皆さまの参考になれば幸いです。
フリマアプリで商品詐欺に遭ったときは、すぐに事務局や警察、場合によっては消費者庁などへ相談し適切な対応を取るよう相談するのが最善手です。その際、メルカリは事務局対応が遅いため行政に頼ることがおすすめです。また、評価など取引完了につながる行為は絶対にしてはいけません。
とはいえ、まずは詐欺に遭わないこが大事です。極端に相場より安い商品には特に注意が必要で、その際は以下の点を確認しておきましょう。
安いからと目がくらんで他の人に買われないようにすぐに飛びつく、というのは一番危険な行為です。反省。
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