Opensignalは、5月9日に日本の地方のモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスの分析結果を発表した。
NTTドコモは「カバレッジ・エクスペリエンス」が1位で、地方の全分析指標で共同トップを獲得。一方、auは都市部の4指標中3指標で共同トップとなった。地方ユーザーは利用時間の0.9%は圏外で、都市部の0.4%と比較して深刻な状況が伺える。また地方のユーザーは都市部と比較してWi-Fi利用時間が大幅に短く、モバイルネットワークへの依存度が高いことが分かった。
日本の地方ではWi-Fi環境が限られていることが多く、モバイルネットワークが生活や経済活動を支える重要なインフラとなっている。しかし地方のユーザーは都市部のユーザーと比較してダウンロードスピード、アップロードスピード、信頼性など主要な指標で劣る傾向にある他、圏外となる時間も長いためモバイル接続の安定性に課題があると指摘する。
未整備地域への基地局設置を支援する総務省主導の「デジタル田園都市国家プロジェクト」、主要キャリアの衛星通信やHAPS(高高度プラットフォーム局)といった非地上系ネットワーク(NTN)への積極的な投資が、地方と都市部のモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスの格差を是正することに期待するとしている。
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